2019.10.30【ビットコインの検索数に温度差。今日は米GDPとFOMC。】
2019-10-30 09:20[ 松田康生 ]
通貨 | BTC | ETH | XRP | BCH | LTC |
価格 | 1,027,371 | 20,744 | 32.9 | 31,346 | 6,524 |
前日比 | ▼0.1% | +3.4% | +1.4% | +6.7% | +1.8% |
Review
上値下値トライも決め手に欠ける
昨日のBTC相場は横ばい推移。100万円近辺の下値余地を探りつつ、103万円台の反発の機会を伺っている状態か。習主席の発言を機に80万円から112万円近くまで約4割上昇したBTC相場だが、利食い売りにも押され半値押しとなる96万円台まで反落。その後は中国絡みのヘッドラインや中国系コインの上昇もあり107万円まで反発したが、CCTVや人民日報を通じて投機を戒め、また中国外為当局がリブラなどのデジタル通貨は中国国内では外貨として規制するとしたこともあり反落すると100万円と103万円の狭いレンジでの取引となっていた。昨日も103万円台で上値を重くすると100万円に値を下げるも、中国でP2P取引開始とされたBNBや代表交代でBitmain社がIPO準備との思惑でBCHが上昇すると104万円をトライするも失敗。今朝方、今度は下値をトライ、100万円割れのストップを付けただけで反発、103万円近辺の取引に戻している。Outlook
比特币>bitcoin>ビットコイン
本日のBTC相場は底堅い値動きを予想する。昨日のBTC相場は総じて決め手に欠ける展開となった。ただ、中国から再三投機への警告が出るのを見ると、当局もある程度の国内からのフローは認識しているか。過去90日のGoogleの検索ボリュームでも「bitcoin」より「比特币」の伸びが目立つ(因みに「ビットコイン」はあまり増えていない)。こうした本土からのフローに加え、本日の米GDP、明朝のFOMCなどにより米国からのフローが加われば、一気に前回高値を更新しても不思議はない。アルトコインの回復も地合いの良さを示している。FXcoin Daily Report 2019.10.30.pdf
松田康生 (まつだやすお)
シニアストラテジスト
東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通