2019.11.8【リップル・SWEL開幕。ビットコインへの影響は?】
2019-11-08 09:12[ 中村健太郎 ]
通貨 | BTC | ETH | XRP | BCH | LTC |
価格 | 1,003,607 | 20,476 | 31.8 | 31,982 | 6,753 |
前日比 | ▼0.8% | ▼1.4% | ▼5.7% | ▼3.7% | ▼2.8% |
Review
SWELL開幕
昨日のBTC相場はアルトコインに振らされ小幅下落。昨日はリップルの一大イベントがシンガポールで開幕。朝からイベントへの期待感からXRPが一時34円付近まで上昇、SWELL開始後リップルCEOガーリングハウスの講演直後に32円台に下落。イベントではリップルネットの参加企業は300社超え、ODLの商用化以来、24社の金融機関が実利用に向けて参入、ペルーの大手銀行が採用するといった発表があったが、昨年のxRapid(現ODL)商用化のような市場が期待しているほどのインパクトはなく、イベント後は30円台まで下落。BTCもXRPと連れ安となった。中国商務省が米中の関税を段階的に撤回することで合意したの発表を嫌気したせいか一時100万円を割る場面もあったが、その後は100万円台での推移が続いている。本日の朝方も一時100万円を割るもすぐに元の水準まで値を戻し、同関税撤回を米国側は決定していないとの報もあってか底堅く推移している。Outlook
引き続き、SWELLに注目か
本日のBTC相場は上値は重いが、底堅い展開を予想する。昨日から上値をじりじり切り下げているが、100万円を割れた水準では買い支えられるなど底堅さも見せている。昨日は米株が再び最高値を更新したがBTCは付いて行けず。米中関税撤回の合意が上昇の理由だったせいか。ただ、米中首脳会談は12月以降に延期、朝方に対中関税撤回合意を米政府が否定するなど状況は不透明だ。本日はSWELL 2日目となり、デジタル資産を用いた送金やブロックチェーンについて、主に決済に関連した発表が予定されており、新しい材料が出てくるか注目。FXcoin Daily Report 2019.11.8.pdf
中村健太郎 (なかむらけんたろう)
大手総合商社で為替予約・ポジション管理、トレードファイナンス、バックオフィス等、幅広く財務関連業務の経験あり。海外(シンガポール)では、アジア・大洋州地域のコーポレートファイナンスに従事し、2019年10月より現職。