XRP Meetup Japanに行ってきた - リテラシーの向上に有効
2019-11-11 09:46[ れんぶらんと ]
1.Meetupは共通のテーマを持った人が集まるイベント・交流会。
2.XRP Meetup Japanはリップル関係者、大学教授が登壇し有意義であった。
3.Meetupは金融リテラシー向上に貢献。
昨日「XRP Meetup Japan」に行ってきたので、それについて報告します。
1.Meetupとは - 共通のテーマを持った人が集まるイベント・交流会
Meetup(ミートアップ)とは、最近使われだした言葉ですが、もともとは2001年の米同時多発テロを機に設立されたMeetup社による造語です。創業者のScott Heiferman氏はテロ直後に人々が集まって話し合い、コミュニティができ助け合う姿を見てMeetupの着想を得たとのことです。現在のMeetupは基本的には共通する興味のある分野や趣味などに関しての集まりです。こうして書くとセミナーや勉強会とも似ているのですが、これまで会ったことのない人たちがインターネットを通して集まり、直接話をするイベント・交流会であるといってもいいでしょう。
仮想通貨を取引する人たちの間でも大小様々なMeetupが開催されており、おおむね以下のような内容となっています。
1.主催者からの挨拶
2.プロジェクトの紹介
3.関係者のスピーチ
4.懇親会
Meetup社のサイトでは、本コラム執筆時で世界では5219、日本では122の仮想通貨関連のMeetupのグループが登録されています。
2.XRP Meetup Japanとは - 米リップル社の幹部も参加するMeetup
XRP Meetup Japan は11月10日午後に開催されました。コミュニティ主導のもとSBI VC Tradeがメインスポンサーとなり今年春にTwitter等で告知が行われました。参加者の募集は9月15日から行われましたが4日後には定員数の300名をオーバーするなど、開催前から注目度が高まっていました。内容は期待に違わぬ充実したものでした。Chris Larsenリップル社共同創業者、リップル社役員も務める北尾吉孝SBIホールディングス株式会社代表取締役社長のビデオメッセージに始まり、山田正勝SBI VC Trade取締役、および「アフター・ビットコイン」の著者である中島真志麗澤大学教授の講演が続きました。その後は今回最注目の登壇者であるリップル社CTO(Chief Technology Officer:最高技術責任者)のDavid Schwartz氏のスピーチとなりました。後半はリップル社プロダクトマネージャーのWarren Paul AndersonによるXpringプロジェクトの説明やリップル社のキーパーソン達が登壇しての質問回答のセッションなどがあり、”盛沢山”という言葉がぴったりの内容であったといえます。
3.Meetupのメリット - メディアやネットでは得られない生の情報交換
今回Meetupに参加して感じたことは、 メディアやネットでは得られないユニークな情報を得ることができるということです。XRPの利用拡大とデジタル通貨の流れなどについて話された中島教授の講演はアカデミックの観点から現在の仮想通貨を取り巻く環境を的確に説明されて筆者は大変刺激を受けることができました。また後半のリップル社のキーパーソン達が登壇してのセッションではリップル社のデザイナーのHana Kelley氏よりリップル社のプロダクトであるxCurrent,xRapid,xViaのシンボルが日本の漢字から作られていたことなども興味深く聞くことができました。講演とは別に懇親会の場では、これらのリップル社のキーパーソンや中島教授らの登壇者とも直接話をする機会が多くあり、リップル社の人たちの考え方や中央銀行デジタル通貨発行に向けての問題点などについて意見を交わすことができました。また登壇者だけではなくXRPに投資している人たち(いわゆるリップラー)と直接話をすることも有意義だったと思います。
4.所感 - 金融リテラシー向上には有効な手段
投資や資産形成などついては、知識が必要であることはわかっていても、相談できる話し相手がいないなどの理由から、実際に学ぶ機会が少ないということは以前このコラムでも書きました。家族・親戚や会社の同僚に対してもお金の話題は敬遠される傾向が日本人にはあります。そのような環境下、共通の興味やテーマを持つ人たちが集まるMeetupは最新の情報を入手したり、相談相手を見つけるためには有効な手段の一つとなります。特に仮想通貨においてはネット等に流れている情報は玉石混交で取捨選択は容易ではありませんが、XRP Meetup JapanのようなMeetupに参加すれば、関係者と直接話をすることもできるし、大学教授からの意見を聞くこともできます。Meetupは内容を選んで参加すれば金融リテラシーの向上に大いに役立つと感じました。今後もこのようなMeetupには積極的に参加していこうと思います。
(参考)
れんぶらんと
17世紀に活躍したオランダの画家レンブラント・ファン・レインの作品をこよなく愛する自称アーチスト。 1980年代後半のバブル期に株式および外貨資産投資を始め、いい思いをしてから投資の世界にどっぷりつかっている。