エーゲ海にて想う~やはり日本は安全だった

2019-11-19 15:32[ にく

暗号資産(仮想通貨)小噺 仮想通貨 暗号資産

先週は遅めの夏休みを頂き家族でギリシャに行ってきました。現地はオフシーズンで我々が乗船したクルーズ船も今シーズン最後の出航でした。元々、地中海性気候で雨が降りやすく、日が短い冬は敬遠されていたのですが、温暖化の影響かステップ気候に変わったようで、実は11月でも東京より降水量が少ないそうです。雨さえ降らなければ、パルテノン神殿を筆頭に、やたらと坂を上るギリシャ観光において11月は悪くはありません。さらに航空料金が家族4人で25万円台と破格なのも魅力で、クルーズ料金も4泊5日、観光・全食事付きで2000ドル程度です。部屋は11平米に2段ベッド2つで狭いですが、デッキやラウンジで過ごすので問題ありません。ただ、2歳と4歳の子連れのフライトは大変どころではありません。しかし、今回はDVDプレーヤーを2台準備して、アナ雪やドラえもんのレンタルDVDを準備、途中、やっと眠った娘に席を占領されてしまい2時間近く立たされたりもしましたが、北京経由で片道約14時間のフライトを乗り切りました。

そのアテネの中心街、シンタグマ広場のマクドナルドで注文中にやられました。スリです。旅行好きで、バンコクに5年近く住んでいた小職も実はスリにあったのは初めてで、油断があったのだと思います。すぐさま警察を呼ぶと、警察署の住所を渡されました。落ち込んでいても仕方がないので、まずクレジットカードを止め、続いてキャッシュカードも念のため無効にしました。幸い、被害はなかったようです。続いて、ホテルに戻り、部屋に隠してあった日本円を両替に行くことにしました。念にはと思い、持ち込んだ日本円を3等分して、1/3だけ持ち出したのですが、両替所までの100メートル足らずの間に、またスラれてしまいました。これには流石に驚きましたし、何のために安い航空券を探してきたのはよく分かりません。たった2時間も経たない間に別の場所で2回目の被害、もう衝撃的です。仕方がなく、残りの日本円の半分を両替して警察署に届け出に行くことにしましたが、そこで更に衝撃的なことが待ち受けていました。

ホテルからすぐだと言われた警察署へは結局、15分以上歩く羽目になったのですが、やっと辿り着いた警察署では、ツーリストポリスはここではないと異なる住所を渡され、元のシンタグマ広場近くへ向かうように指示されました。部屋を出ようとすると、もう一人いた刑事が、お前は日本人か?名前はなんだ?と聞いてきます。そして、これお前のか、とお金だけ抜き取られた財布を渡してくれました。ああ、クレジットカードとか止めるのを早まったか、とは思いましたが、運転免許証や保険証などが返ってきただけでもだいぶ助かります。気を取り直して向かったツーリストポリスでは、小職の説明をほとんど聞かず、あっという間に証明書を出してくれましたが、証明書にはLOSSとしか書いてありませんでした。いったん部屋に戻って落ち着いてみると、色々と疑問がわいてきます。何故、最初の場所の近くにツーリストポリスがあるのに、あの警官は遠くに行けと言ったのか?なぜ盗られて3時間も経過していないのにカラの財布が指示された警察署にあったのか?なぜあの刑事は名前も何も分からない小職に、何の受け取りも書いていないのに、届いた財布を渡したのか?なぜツーリストポリスは紛失としてさっさと処理してしまったのか?考えすぎると怖くなるので、それ以上詮索しないことにしました。

盗難といえば仮想通貨に関しても問題となります。日本でも仮想通貨交換所に対するハッキング事件が盛り上がりかけた仮想通貨人気に水を差す場面が何度かありました。直近2年間では、いずれも交換所が独自に損害を補償しましたが、当局や自主規制団体も対策に乗り出します。まず日本仮想通貨交換業協会が昨年10月に自主規制を定め、「利用者財産の管理に 関する規則」および「情報の安全管理に関する規則」で秘密鍵の管理に関し細かい規則を定めた上で、外部流出に対する対策としてホットウォレットで保管する預かり仮想通貨(以下、ホット保管分)の上限を全預かり仮想通貨の20%を上限とし、「財務管理に関する規則ガイドライン」でホット保管分に見合った自己仮想通貨をコールドウォレットに保管するか、同等の賠償原資を銀行預金などで保有するか、保険などでカバーすべきとされています。

続いて12月には金融庁が「仮想通貨交換業等に関する研究会報告書」を発表、仮想通貨交換業者に対し、ホットウォレットで秘密鍵を管理する受託仮想通貨に相当する額以上の純資産額及び弁済原資(同種・同量以上の仮想通貨)の保持を求めることが適当としました。これを受け、3月15日に改正、来年4月施行予定の新資金決済法ではホット保管分を「利用者の利便の確保及び暗号資産交換業の円滑な遂行を図るために必要なもの」に限定、履行保証暗号資産としてホット保管分と同じ種類及び数量の暗号資産を保有し、それ以外の自己の暗号資産と分別して管理することが義務付けられています。いずれも詳細は内閣府令で定められることとなりますが、現行よりさらに厳しいルールになる可能性が高い模様です。

このように官民挙げての対策により国内の利用者はおそらくは世界で最も保護されており、規制先進国といえると思います。要は海外でスリや強盗に現金やカードを根こそぎ盗られて途方に暮れることが無い様に、予め現金は分けてしまっておき、手元には盗られても痛くない金額だけ持っておくというイメージでしょうか。まあ、それ以前の問題としてハッキングに合わないように管理を強化することが重要で、海外旅行で言えば、ズボンの後ろのポケットに財布を入れたりしないことが必要だったのかもしれません。

にく

前職は外資系金融機関外国為替営業。国内だけでなく海外を仕事(?)で飛び回る日々を送っていた。自らライオンと称しているが、他の動物に例えられることが多い。 好きなものは東南アジア諸国。趣味は早朝ゴルフ。特技はタイ語。

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暗号資産交換業者登録一覧 
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  • 本一覧に記載した暗号資産は、取り扱う暗号資産交換業者に説明を求め、資金決済法上の定義を満たしていることが確認されたものにすぎません。
  • 本一覧に記載した暗号資産は、金融庁・財務局がその価値を保証したり、推奨するものではありません。暗号資産は、必ずしも裏付けとなる資産があるわけではなく、財産的価値を有すると認められた電子データに過ぎないことにご留意ください。
  • 暗号資産の取引を行う際には、以下の注意点にご留意ください。

暗号資産を利用する際の注意点
https://www.fsa.go.jp/policy/virtual_currency/04.pdf

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