2019.12.10【ビットコイン・オプション元年到来か、心構えは?】
2019-12-10 09:19[ 松田康生 ]
通貨 | BTC | ETH | XRP | BCH | LTC |
価格 | 793,643 | 16,104 | 24.4 | 22,758 | 4,885 |
前日比 | ▼2.9% | ▼1.9% | ▼2.6% | ▼2.2% | ▼1.7% |
Review
7500ドル重力圏突破に失敗
昨日のBTC相場は上値の重い展開。7500ドル近辺でもみ合い推移していたが、その重力圏から上へのブレークに失敗すると反落、足元では下値をトライしている。強めの指標や米中合意への期待感もあり堅調な米株市場に後押しされ80万円台を回復したBTC相場だが、その後は7500ドルのストライクの影響もあり80-82万円の狭いレンジでのもみ合い推移を続けていた。昨日も82万円で上値を重くすると80万円台に反落したが、ハッキングにあった国内交換所が入金受付を再開、OKexがBTCオプションを27日に開始するとの報もあり80万円で下げ止まると、デジタル人民元が深圳と蘇州でテストを開始するとの報もあり上昇に転じた。更にBakktでOption取引の開始も影響してか急騰するも、83万円(7650ドル)近辺で失速すると再び80万円まで反落、更に79万円(7300ドル)近辺まで値を下げるも80万円まで値を戻し、結局7500ドルを挟んでのもみ合いを続けている。Outlook
オプション市場拡大の影響
本日のBTC相場は横ばい圏でのもみ合い推移か。昨日はOKexやBakktのオプション開始を材料に上抜けをトライしたところ、オプションのガンマに引き戻される格好となった。これでBTCオプション市場にDeribit、Bakkt、CMEにOKexがメジャーとして加わることとなり、来年は今まで以上にオプションの影響にさらされやすい展開が予想される。値動きに濃淡が生まれるイメージか。オプションのヘッジでスポット市場の流動性が増し、またマイナーのヘッジが進む分、マイナーによる売り圧力の緩和要因となるかもしれない。FXcoin Daily Report 2019.12.10.pdf
松田康生 (まつだやすお)
シニアストラテジスト
東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。
短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通
twitterアカウント:@FXcoin_matsuda