2019.12.12【マイペースでじり安のビットコイン、本当に買い手は不在か?】
2019-12-12 09:07[ 松田康生 ]
通貨 | BTC | ETH | XRP | BCH | LTC |
価格 | 778,150 | 15,569 | 24.1 | 22,489 | 4,755 |
前日比 | ▼0.8% | ▼1.7% | ▼0.5% | ▼0.1% | ▼1.3% |
Review
マイペースのじり安
昨日のBTC相場は上値の重い展開。狭いレンジで動意の薄い推移だったが、ジリジリとレンジを切り下げてきており地合いの悪さが確認された格好。7500ドル近辺でもみ合い推移していたが、反発力に乏しくジリジリと値を下げ続けていたBTC相場だが、その後も上値を80万→79万と切り下げ、下値も79万→78万円→77万円と小幅に切り下げている。注目の米FOMCでは予想通り金利は据え置かれ、声明文にもほぼ変更はなかったが、FEDメンバーによる金利予想(ドットチャート)では2020年中の据え置きが示唆されたことを市場は利上げもないと解釈したかドル売りで反応、金価格も大きく上昇したがBTC相場は殆ど反応せず。先日、CMEのBTC先物ファンドが米SECで承認、8日のアジア初のBTC投信が香港で登場したのに続き、仏でもCME先物対象の投信が登場、クレイトンSEC委員長が上院で仮想通貨にポジティブな発言をしたが影響は限定的だった。Outlook
買い手不在?
本日のBTC相場は底値を探る動きを予想する。このところ目立った売り材料もない中、レンジを切り下げてきていたが、昨日はどちらかといえば買い材料が多かったのにも拘わらずジリジリと値を下げており、買い手不在を印象付けた格好か。先週のショートカバーの記憶も薄れ、下値警戒感も弱まっており、いつ下値をトライしても不思議はない。しかし、市場ではあまり意識されていないが、投資家向けの投信が各国でローンチされており、実は買いは潜んでいる。本日の英総選挙は保守党優勢の予想、ECB理事会ではCBDCが議論される模様だ。FXcoin Daily Report 2019.12.12.pdf
松田康生 (まつだやすお)
シニアストラテジスト
東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。
短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通
twitterアカウント:@FXcoin_matsuda