2019.12.27【小動きだったビットコイン、年末年始はどうなる?】

2019-12-27 19:54[ 松田康生

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Review

金曜日待ち

今週のBTC相場は上に行って来いの展開。先週申し上げた通り、ショートカバーの第2波で84万円まで上昇するも滞空時間は短く、終わってみればほぼ80万円近辺での横ばい圏での取引に終始した。BTCと米短期債に投資するETF判断が延期される一方で、コインチェック事件捜査で進展があるなど強弱材料が交錯する中、もみ合い推移していたBTC相場だが、週末のレンジの上限79万円を上抜けると急騰。しかし、7500ドルのストライクのガンマの売りに押されたせいか、84万円を付けると急落。その後は、オプションが大量に期日を迎え、CMEなどの先物最終取引日が重なる金曜日が意識されてか様子見姿勢が高まり、本邦交換所関連で、円建てステーブルコイン、新規登録、レバ取引中止、新規口座開設再開、大口資本増強などこれまた強弱材料が交錯したが反応薄となった。金曜日の早朝にも小幅なショートカバーを見せたがガンマが効いているせいかすぐに値を戻している。

Outlook

2匹目のドジョウは小粒

年末年始のBTC相場は荒っぽい値動きの中、終わってみれば底堅い展開となると予想する。先週は「柳の下にドジョウはいるか」と題し、11月位の相場との相似性からもう一段のショートカバーを予想した。すくってみたら思ったよりも若干小粒だったが、確かにドジョウはもう一匹いた様だ。すなわち、先週は「詐欺集団の大量の売り」や「IBMの量子コンピューターの日本持ち込み」といった大きめの材料で相場は崩れなかった。そこで溜まったショートが踏み上げられるだろうと予想したわけだ。下は先週ご紹介した11月と12月のディップからの時間の経過と価格の推移をプロットしたもの。見事に後追いしており、年内にもう1回は反発もありそうだ。

年末年始は荒れ易い

来週は年末年始にあたる。その傾向と対策は別稿にてご紹介したが、掻い摘むと過去6年の12/27-1/5(終値ベース)のBTC相場は5勝1敗。特徴は6回中4回は15%以上変動していることだ。2割近く下がって、3割切り返したケースもある。逆に小幅上昇とみせかけて年明けに2日で15%下がったケースもある。年末年始の相場は荒っぽいと覚悟していた方がいいのかもしれない。

株高・Gold高

金融市場では不思議なことが起こっている。クリスマス休暇明けの市場では米株が史上最高値を更新、金価格も1500ドルにしっかり載せてきた。レポ市場の変調からFRBがバランスシート拡大に転じた結果、株と金とが同時に買われる形となっている。まさに緩和マネーが染み出してあらゆるアセットに買いが入るという金融相場だ。仮想通貨市場にも資金が染み出してくるどろうという見方は不変だ。

予想レンジ:70万~100万円

Altcoin


今週のアルトコインはほぼBTCに連れる展開。先週はBTCとアルトコインとで1割以上のパフォーマンスの乖離が特徴的だったが、今週は最大でも5%もパフォーマンスに違いはなく、逆に言えばアルトコイン特有の材料に欠ける1週間だったとも言えよう。

その中で、ETHとXRPのパフォーマンスの悪さが目についている。ETHは12月8日のイスタンブールに続き、元旦にムーア・グレイシャーのアップデートをするとしたことが嫌気された様だ。グレイシャーはディフィカルティーボムを実装するものだが、これらのアップデートはETHは改善に資するもののはずだ。しかし、頻度が多すぎるせいか市場にはアップデート疲れのようなものが漂っているか。少なくとも世界中の交換所に対しお正月返上でETHチェーン動向を監視することを義務付けた格好になっている。

ETH:今週のETC相場はBTCに連れ上に行って来いの展開。ただアップデート疲れや運営に対する不信感なども浮上、上値を重い展開となっている。上記、イスタンブールもディフィカルティーボムもETH2.0も今に始まった話ではない。ただ、こう毎回続いた上に、元旦に決まった瞬間に世界中の交換所からため息が漏れたであろう。投資家からしてもアップデートで価格が上がらないだけでなく、ETH2.0を含め何がどうなるのか先が読めない不安があろう。それに加えて週後半には大口の送金が実は開発者のものだったといった報道が出ており、ブテリン氏を中心とした運営側に対する不信感が高まりつつある。

XRP:今週のXRP相場はほぼ横ばい圏も週後半にかけて上値を重くした。先週リップル社は2億ドル調達を実施、これにより同社からの売り圧力は当面弱まるものと思われる。実は夏場から同社は売りを弱めており、実は相場の軟調さは運営の問題ではなく、投資家の買いがついてこない部分が大きい。また同社のバリュエーションは100億ドルとされたが、これは保有する550-600億XRPの価値にも若干満たない額で控えめといえるのかもしれない。今週はIBMがリップル社とXRPとを研究していると報道された。ハイパーレッジャーやステラを用いてXRPに対抗してきたIBMがと一瞬違和感があるが、推測だがIBMもXRPがスタンダードになることを想定してヘッジをかけに来ている可能性がある。即ち、IBMがXRPと対抗するのは次世代送金システムの開発で独占的地位を得るためだが、XRPベースでもシステム開発でビジネスが出来る様に手を打っているのかもしれない。相場とは裏腹にXRPの将来性は徐々に高まっていると考えている。

BCH:今週のBCH相場はほぼBTCの同様の値動き。四川省の冬季のマイニングへの規制などもマイナスに働いたか。一方で、週後半にBitmainとカナーンが5ナノメートルのチップを搭載したマイニング・マシーンの開発の報に若干底堅さを見せている。

LTC:今週のLTC相場は、ほぼBTCと同様の値動き。CointelegraphではLTCはBTCの先行指標とされており興味深いテーマだ。一方で、JVCEAの調べでLTCの国内の月間出来高は10億円にも満たず、円建てのチャートではところどころプライスが飛んでいる個所も散見されている。


fxcoin weekly report 2019.12.27.pdf






松田康生 (まつだやすお)

シニアストラテジスト

東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通

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