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2020.01.24【大台突破後、急落のビットコイン、半減期に向けた上昇は?】

2020-01-24 15:10[ 松田康生

Weekly Report 仮想通貨 暗号資産 ビットコイン イーサリアム リップル ビットコインキャッシュ ライトコイン



Review

新型コロナウィルス拡大懸念

今週のBTC相場は軟調な展開。先週末から堅調に推移していたBTCは大台の100万円に乗せたが、達成感が出たせいか勢いは続かず、再び100万円を割る展開。大口の利食いやロングの投げの巻き込みもあり、93万円台まで下落した。その後は横ばいの推移となり、93万円台から96万円台でのレンジ相場が続いた。Vodafoneのリブラ脱退に加え、米国で初の感染者が確認され米株が急落するといったネガティブ材料もあったが、93万円台でサポートされ、再び96万円台をトライする展開。しかし、シンガポールでも新型ウィルス感染者が確認されたことや、武漢市の周辺の複数都市でも駅や商業施設が封鎖されるなどといった感染の拡大懸念もあり、市場はリスクオフムード。米株は200ドル超の下げとなった場面もあり、BTCも一時90万円台まで下落し、底値を探る展開となっている。

Outlook

100万円台には乗せてみたが

来週のBTC相場は堅調な展開を予想する。先週は「日本円で100万円台と重なる200日移動平均線近辺(9000-9100ドル)で上値を重く」しているが「上抜けは時間の問題」と申し上げた。すると週末の間にレジスタンスを突破、101万円台を付けるも、そこから93万円まで反落を見せた。この反落に関し「過去5回100万円に乗せたビットコイン相場のその後の値動き」で過去BTC相場が100万円台に乗せた日をT+0としてその前後30日の値動きをおさらいした。その結果、100万円乗せからの数万円の反落は相場のクセで、その後、1週間から10日後には概ね15%以上上昇しているとご紹介した。下図でまだ燻っているBTC相場だが来週あたりブレークする可能性が高いと考えている。


ヘビ由来の新型肺炎

火曜日以降の冴えない値動きの一因は新型肺炎に対する懸念、特に米国での初の感染者が確認されて以降、米株に変調が見られたことが挙げられる。米株・米債・金など商品価格とあらゆるアセットが買われる空前の流動性相場に水を差した格好だ。感染源がヘビだったかもしれないだとか不気味さもマインドを冷やしたか。ただ、過去の2002年のSARSや2009年の新型インフルエンザ(H1N1)の際も米株市場は比較的堅調で、こうしたウィルス感染の市場への影響は一過性だと考える。


出遅れ感≒先高観

今月に入ってのBCH・BSVの上昇は1か月遅れて半減期を迎えるBTCの買い安心感を与えている。月初来の上昇率を見てもBCHは2倍近くに達しているのにBTCは2割程度。こうした中、短期的なポジション調整で相場が下げたところでは押し目買い需要が見込まれる。

予想レンジ:90万~120万円



Altcoin


今週のアルトコインは底堅く推移するも週後半は失速。4月に半減期を控えるBCHが引き続き大きく上昇、18日には45000円近くと年初来で2倍を超える上昇を見せていた。その後、反落するも週央に再び上昇、結局自称サトシのクレイグ・ライト氏が提出した資料でも自分がサトシであることを証明できず仕舞いで失望売りが出ていたBSVも結局、切り返し、材料としての半減期の強さを印象付けた。ただ、先週申し上げた様に年初来2倍に達したBCHは既にピークを迎えたか、続伸するとしても上値の余地は限定的か。
一方で、BTCの出遅れは顕著だ。まだ年初来で2割程度しか上昇しておらず、半減期を織り込みに行く相場が到来すれば上値余地は十分あろう。またXRPの上げもまだまだだ。リップル社のQ4の報告によれば、同四半期は市場売却をしていない。弊社の、XRPの不振は同社の売りが原因ではない(本邦などからの買いが細った)という従来からの主張を証明する形となった。リップル社の市場売却はPoWのマイナーの売りに似ていて、この減額は半減期に近いものだと考える。市場はこの動きに殆ど反応しておらず、XRPの上昇余地は大きいと考えている。

ETH:今週のETH相場は軟調な展開。週初は堅調に推移し、BTC高と連れ高となり、19000円台まで上昇。その後もBTCに振らされ、18000円付近まで下げる展開となったが、週前半から半ばに掛けては、底堅く推移した。週後半は軟調な展開となり、新型ウィルス拡大懸念を受けたリスクオフでETHも値を下げ、18000円を割り、底値を探る展開となっている。


XRP:今週のXRP相場は軟調な展開。週前半は堅調な展開となり27円台まで上昇、その後はBTCに連れ安で25円台まで下げるもマネーグラムが大手送金業者と提携を発表したこともあり再び上昇。その後も底堅く推移するも週後半のリスクオフムードで失速し、24円台まで下落した。市場への影響は限定的であったが、BISトップがダボス会議で最優先事項はCBDCではなくクロスボーダー送金との発言もあり、XRPに追い風かもしれない。


BCH:今週のBCH相場は底堅く推移するも週後半は失速。4月に半減期を控え、一時は44000円台まで上昇し、先月の安値から2倍以上の上昇を見せた。その反動もあってか、一旦35000円台まで下落するも再びBCH・BSVがともに反発し、その後もしばらくは底堅い推移が続いた。したし、週後半はリスクオフムードの中、BTCと連れ安で、再び35000円台まで下落している。


LTC:今週のLTC相場は軟調な展開。週初は底堅く推移するも、BTCが下げる場面ではLTCも連れ安となり、軟調な推移となった。Litecoin.comはホームページで2019年は1000億ドル超のLTC送金があった2018年よりは減少したとのレポートがあったが、市場への影響は限定的であった。


fxcoin weekly report 2020.01.24.pdf

松田康生 (まつだやすお)

シニアストラテジスト

東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通

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