2020.1.30【100万円回復後、狭いレンジのビットコイン。次の材料は?】
2020-01-30 09:02[ 松田康生 ]
通貨 | BTC | ETH | XRP | BCH | LTC |
価格 | 1,020,933 | 19,228 | 25.8 | 41,826 | 6,576 |
前日比 | +3.5% | +1.6% | +0.1% | +3.8% | +1.9% |
Review
100万円がサポートに
昨日のBTC相場は堅調な展開。朝方100万円台乗せに成功した後は102万円台で上値を重くしたが、一方でレジスタンスであった100万円がサポートとして機能し、底堅い値動きを続けている。新型肺炎問題から世界景気への悪影響が懸念され堅調に推移していたBTC相場だが、一昨日に200日移動平均線を上抜けると100万円の大台を前に上値を重くするも同レベルがサポートとして機能し底堅い展開。米州時間は米株も米金利も反発したこともあってか上抜けできずにいたがアジア時間に入ると100万円を突破した。その後は2018年後半の相場下落を的中させたBitMEX CEOアーサーヘイズCEOが相場の急落を予想するなど高値警戒感が燻る中、上値を重くしたが、一方で野村総研が投資家参入に向け仮想通貨インデックスを開発するなど好材料もあり100万円がサポートとなり狭いレンジでの取引。米FOMCを受け米金利が低下したこともあり再び上値をトライしつつある。Outlook
6月FOMCで利下げ2回?
本日のBTC相場は堅調な展開を予想する。BTC相場は高値警戒感が燻るものの、一昨日の200日移動平均、昨日の100万円とレジスタンスがサポートに転じ、底堅さを見せている。その背景の一つが半減期の織込みがこれから本格化するとの思惑だろう。アーサーヘイズ氏は反落を予想したが、それはそうした急騰を経た後と考える。昨日のFOMC後の会見で議長はコロナウィルスの影響を非常に慎重に見極めるとし、6月のFOMC時点で2回の利下げを織り込み始めた。BTCへの追い風はまだ続くか。FXcoin Daily Report 2020.1.30.pdf
松田康生 (まつだやすお)
営業推進部 部長代理
東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。
短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通
twitterアカウント:@FXcoin_matsuda