2020.1.31【WHOが緊急事態宣言で米株高。ビットコインは高値更新】
2020-01-31 09:22[ 松田康生 ]
通貨 | BTC | ETH | XRP | BCH | LTC |
価格 | 1,036,642 | 20,110 | 26.5 | 42,602 | 7,472 |
前日比 | +1.5% | +4.5% | +2.8% | +1.8% | +13.5% |
Review
WHOが緊急事態宣言
昨日のBTC相場は堅調な展開。レジスタンスであった100万円がサポートとして機能し底堅く推移、朝方には103万円台まで上値を伸ばしている。新型肺炎問題による景気悪化懸念もあり200日移動平均線や100万円の大台といったレジスタンスを上抜けたBTC相場だが、BitMEXのアーサーヘイズなど一部に高値警戒感を指摘する声もある中、レジスタンスがサポートとして機能しほぼ押し目のない展開。昨日もBCHのハッシュパワーが急減し6時間ほどブロック生成が滞るといった事態もあり、一部交換所で100万円割れの取引も聞かれたが、概ね100万円でサポートされていた。一方で上値も相応に重かったが、朝方、WHOが新型肺炎で緊急事態を宣言、米株などが切り返すとBTCも年初来高値を更新している。そうした中、LTCは昨年11月の戻り高値であり今年高値でもある63-64ドルの水準を上抜けると10%以上の大幅高となり、相場全体のけん引役となっている。Outlook
1万ドルが射程範囲に
本日のBTC相場は引き続き堅調な展開を予想する。殆ど押し目を見せないBTC相場だが、相場にあまり過熱感は見られない。そうした中、買い遅れた向きが相応にいると思われることから、押したところでは買いが集まる構造。材料的にも肺炎問題が悪化しても緩和期待、好転しても株高で買われる格好。本日はオプションの期日とCMEの期日が重なることから若干の乱高下も想定したいが、いよいよ1万ドルの水準が見えてきた。週末にでもこの水準を上抜けると、いわゆるFOMOで買いが買いを呼ぶ展開も想定されるので、こちらも要注意か。FXcoin Daily Report 2020.1.31.pdf
松田康生 (まつだやすお)
営業推進部 部長代理
東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。
短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通
twitterアカウント:@FXcoin_matsuda