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BTCのアノマリー、11月は7勝1敗

2018-10-02 18:33[ 松田康生

トピック 仮想通貨 bitcoin

10月に入り今年もいよいよあと3か月となりました。株の世界ではSell in Mayという格言がありますが、これには続きがあってRemember to Come Back in Septemberとなります。またハロウィン効果といって10月末に株を買うとパフォーマンスがいいと言われたりもします。やはり元々農業を基本にしていた我々は秋の収穫期に色々なものを買いたくなって、投資資金もこの時期に動きやすいという傾向が少なくとも株の世界でもあるようです。

ところで仮想通貨の世界はどうでしょうか。始まって日が浅い仮想通貨なのでデータがまだ十分とは言えませんが、Bloombergでデータが取れる過去8年のBTC相場の月次パフォーマンスは以下の通りです。青の月が上昇、赤の月が下落、各月の上の勝敗欄が上昇と下落の月数です。これを見ると負け越しは1勝6敗の3月と3勝5敗の8月で、4勝4敗の9月頃から回復を始め、7勝1敗の11月と勝2敗の12月辺りでピークを迎える様子が見て取れます。

まさに株の世界の「節分天井、彼岸底」「Sell in May and Go Away. But Remember to Come Back in September」に似た傾向があるようです。株と仮想通貨、一見するとあまり関連が無いような気がしますが、数千年間のこの時期に収穫と食糧貯蔵を続けてきた記憶がそうさせるのかもしれません。こうしたアノマリーは因果関係とは異なるので全幅に信頼はおけませんが、年末に向けて覚えておいて損はないと思います。BTC相場は10月は底堅く、レジスタンスを上抜けすると思いますが、本格的な回復は11月以降と考えます。

松田康生 (まつだやすお)

シニアストラテジスト

東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通

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