2020.2.6【一転して年初来高値更新したビットコイン、1万ドルが視野に】
2020-02-06 09:18[ 松田康生 ]
通貨 | BTC | ETH | XRP | BCH | LTC |
価格 | 1,057,016 | 22,602 | 30.7 | 47,539 | 7,991 |
前日比 | +5.3% | +9.1% | +5.2% | +14.2% | +7.1% |
Review
106万円台へ
昨日のBTC相場は大幅上昇。一時割れていた100万円台を回復すると102万円、104万円とレジスタンスを更新、106万円台までの上昇を見せている。月曜日に104万円手前で上値トライに失敗したBTC相場だが、その後、上海株の反発など新型肺炎による市場の混乱が沈静化するにつけ上値を重くしていた。そうした中、4日のアップデートで一部チェーンの分岐が生じたとの報もありBSVが値を下げるとBTCも100万円を割り込むも、その後、問題は解消すると下げ止まり、Nasdaqが史上最高値更新するなど米株が急騰、XRPも大幅上昇する中、100万円台に値を戻した。更にBSVとBCHが急騰を始めるとここ数日の高値102万円を突破、年初来高値を窺う展開。強めの雇用指数や市場の鎮静化もあって米株が連騰すると104万円を上抜け106万円台まで値を伸ばした。テクニカル的に50日と100日の移動平均線がゴールデンクロスしたこともサポートとなったか。Outlook
1万ドルトライか
本日のBTC相場は底堅い展開を予想する。不思議なほど100万円が底堅かったBTC相場だが、同水準を割れ相場が崩れるかと思うと切替し、大きく上昇した。BitMEXのポジションでは、この過程であまり大きなショートカバーは見られておらず、相場はまだ若いのかもしれない。XRP、BCHとアルトコインが交代に相場を牽引している状況は4-5月の相場に似ている。米株も復調、再び3万ドルを窺う勢いだ。BTC相場も、米著名アナリスト、トム・リー氏らが買いが買いを呼ぶ水準とする1万ドルが視野に入ってきたか。FXcoin Daily Report 2020.2.6.pdf
松田康生 (まつだやすお)
シニアストラテジスト
東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。
短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通
twitterアカウント:@FXcoin_matsuda