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2020.2.7【今週も年初来高値更新のビットコイン、半減期織込み相場到来?】

2020-02-07 15:10[ 松田康生

Weekly Report 仮想通貨 暗号資産 ビットコイン イーサリアム リップル ビットコインキャッシュ ライトコイン



Review

今週も高値更新

今週のBTC相場は堅調な展開。週初から上値が重かったが、レジスタンスだった100万円がサポートとして機能した。春節明けは朝方に下値をトライするも再び100万円台でサポートされると、上海株が前営業日比で9%の大幅安でオープンすると急上昇。しかし、上海株がオープン後下げ止まったこともあり104万円手前で跳ね返されると、再び上値の重い展開となった。4日のアップデートで一部チェーンの分岐が生じたとの報もありBSVが値を下げるとBTCも100万円を割り込むも、問題が解消すると下げ止まり、Nasdaqが史上最高値更新するなど米株が急騰、XRPも大幅上昇する中、100万円台に値を戻した。更にBSVとBCHが急騰を始めると104万円を上抜け106万円台まで値を伸ばした。その後はそれまでのレジスタンス104万円がサポートとなり、米州時間に108万円を付けるなど、連日の年初来高値更新となった。

Outlook

1万ドルトライ開始

来週のBTC相場は堅調な展開を予想する。先週は「(100万円の)レジスタンスがサポートとして機能」し「下値が堅い分、ショートがたまってはカバーしていく展開」を予想、「1月にBCH・BSVが上昇した分、2月はBTCに半減期織込みの期待が高まる」として強気予想を維持した。果たして、相場は何度か100万円を割り込むも反発、下値の堅さを確認した後、年初来高値を更新した。弊社は昨年11月29日のWeeklyで71万円での底入れを予想して以来、一貫して強気予想を続けていたが、むしろ今回のような相場の到来を少し早く見過ぎていたと考えている。ただ「1万ドルを超えたあたりから買いが買いを呼ぶ展開となる可能性」を指摘したが、これは少しフライングだったようだ。


1万ドルとFOMO

著名アナリスト、トニー・リー氏などは1万ドルを抜ければFOMO(Fear Of Missing Out:取り残されることへの恐怖)から買いが買いを呼ぶ展開になると指摘していたが、実際はどうだったであろう。確かに2017年は1万ドルを上抜けたのが12月1日(終値ベース)から16日後に史上最高値を付けている。昨年の上昇相場では1万ドルに達した6月21日の5日後にピークを迎えている。実際にBTC相場が1万ドルを上抜けたのは概ね3回。1万ドル前後を何度か前後している2018年2月は1回とカウントした。すると、実はその後の展開はまちまちであるが、少なくとも当初の5日間は買いが集まる傾向が見て取れよう。

半減期織込み相場近し


上は先週ご紹介した半減期をT+0とした180日前からの価格推移。過去2回は「半減期前の180日間に1.5-2.5倍に上昇、それぞれ半減する日の25日前、103日前にピークを迎えて」おり、Yearly Reportでは概ねピークは2か月前で、180日前から2倍に値上がりすると予想している。BCHはほぼそのシナリオに沿った値動きをしており、BTCもそろそろ値動きを大きくしても不思議はない。

どちらに転んでも買い

防疫対策としての新型肺炎問題は道半ばだが、市場の材料としては熟しつつある。この材料は解決に向かえば米株高で、悪化しても景気悪化・金融緩和期待の金利低下で、どちらに転んでもBTC買いとなっている。注目だった米大統領選挙は、誰が勝ったかよりも民主党の不手際ばかりが目立ち、結局現役大統領に追い風となったか。議論は分かれるがトランプ再選は株買いでBTC買いだろう。テクニカル的には現水準で推移しても2月4日の50日と100日に続き、50日と200日移動平均線も2月20から23日辺りにゴールデンクロスする見通しだ。

予想レンジ:90万~160万円



Altcoin


今週のアルトコインは堅調な展開。仮想通貨相場全体をアルトが牽引した形で、時価総額におけるBTCの割合(ドミナンツ)は64%台に低下した。今回の特徴は日替わりで牽引役が交代していることで、まず1日にLTCが上昇、2日は全体的に上昇したが、4日にはMonthly Report で出遅れを指摘したXRPが、5日には半減期を控えるBCH、そして昨晩(6日)はETH2.0の進捗に開発者が自信を示したETHなどが相場をリードしている。それ以外にもIOTAやネム、イーサリアムクラシックなど独自の動きで大きく値を上げる通貨が目立った。これは、仮想通貨全体の地合いが悪いと、いくら単体のアルトの材料があっても多くは無視されがちとなるが、相場全体の地合いが良くなると、循環物色で出遅れているものや個別の好材料が出ているものに注目が集まることが影響していると考えられる。また、こうして循環物色が出回っていることは相場の地合いは良いしるしと考えられる。そして、このLTC→XRP→BCH→ETHの次にBTCの物色が来る可能性があると考えるのが自然かもしれない。

ETH:今週のETH相場は大幅上昇。週初から堅調に推移し、BTC・XRPが上昇した場面でETHも上昇し、20000円台に乗せた。その後も底堅く推移し、BSVのハードフォーク完了と共に仮想通貨全体が連れ高となり、ETHも23000円台まで上昇し、24000円に到達する勢いである。仮想通貨データプロバイダーのSantimentによると多くのマイナーはETHに高い信頼を持っており、価格上昇を期待しているマイナーの売り控えによりETHの価格が上昇しやすくなっているとの見方もある。


XRP:今週のXRP相場は堅調な展開。先週末から26円前後で底堅く推移していたXRPだが、出遅れ感からか週明けに上昇し、28円付近まで迫った。大手デリバティブ取引所のBitMEXが5日13時(日本時間)からXRPの無期限契約取引を開始し、同社CEOのアーサー・ヘイズ氏もTwitterで宣伝を行っていたこともあり、XRPが急伸、30円台に乗せた。足元でも堅調に推移し、31円台まで値を上げている。


BCH:今週のBCH相場は堅調な展開。週初からは横ばいの推移となり、落ち着きを見せていたBCHだったが、BSVのハードフォークで、一時ブロックチェーンが分岐するも、無事に完了したことが伝わるとBCHも急伸。42000割れの水準から48000円台まで上昇した。本格的に半減期の織り込み相場となってきているのか、年初から100%以上の上昇となっている。


LTC:今週のLTC相場は堅調な展開。週初から値動きの激しい展開となったが7200円ではサポートされ、底堅く推移した。BSVのハードフォーク完了に伴う、仮想通貨全面高の場面ではLTCも8000円台まで上昇し、今週も年初来高値を更新となり、好調が続いている。



fxcoin weekly report 2020.02.07.pdf

松田康生 (まつだやすお)

シニアストラテジスト

東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通

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