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2020.02.14【1万ドル超えのビットコイン、半減期織込み相場到来が近いか】

2020-02-14 12:57[ 松田康生

Weekly Report 仮想通貨 暗号資産 ビットコイン イーサリアム リップル ビットコインキャッシュ ライトコイン



Review

1万ドル乗せに成功

今週のBTC相場は堅調な展開。週初に焦点だった1万ドル乗せに成功、200日移動平均線、100万円、1万ドルと節目となるレジスタンスをクリア、上値の目途が大きく広がった。その後、漸くクリアした1万ドルをあっさり割り込み、CMEのBTC先物の窓埋め9850ドルもオーバーシュートし9700ドル(106万円)台まで値を下げたが、著名アナリスト、トム・リー氏の年内4万ドルまで上昇との発言などもあり下げ止まると、ここ2日冴えなかった米株が史上最高値を更新、BTCも戻り高値の109万円を抜けるとショートカバーを誘発し113万円まで急騰した。週後半は高値圏でのもみ合い、日本円で115万円、10500ドル水準で上値を重くしている。連日の米株の史上最高値更新、ETHやXRPを中心としたアルトコインの上昇などもあり1万ドルを回復していたBTC相場だが、今度は10500ドルがレジスタンスとなっている。

Outlook

1万ドルトライ開始

来週のBTC相場は堅調な展開を予想する。先週は「1万ドル超えは時間の問題?」とし新型肺炎問題も「どちらに転んでもBTC買い」で大統領選も民主党の失策で「トランプ再選は株買いでBTC買い」と申し上げた。案の定、1万ドルを超えたBTC相場だが先々週から「1万ドルを超えたあたりから買いが買いを呼ぶ展開となる可能性」を指摘しているが、これはまたもやフライングだったようだ。逆にFOMOを期待して短期勢が無理に1万ドルを付けに行ったせいか、反動でポジション調整気味に反落を見せた。しかし、その後、アルトの上昇もありBTCも1万ドルに戻している。

1万ドルとFOMO


では、今のBTC相場は1万ドル近辺がピークかといえば、そうは考えていない。上はBTC相場と出来高の推移。これを見ると、今年に入って、特に1月下旬から2月以降、出来高を伴って相場が上昇している。出来高の増減は相場の強さを示すものとして重要であるが、BTCの場合、マイナー報酬という売り圧力が一定である中、出来高が増えれば相場は上がり易くなる。半減期に相場が上がるのと同じロジックだ。その場合の出来高はBTCベースであるべきだが、2019年1月の平均出来高54億ドルに対し、今年2月に入っての平均は340億ドルと6倍以上、対して価格は2.6倍なので、やはり出来高の増加(≒需要増)が上昇相場を支えていることが分かる。

半減期織込み相場近し


更にテクニカル的にも、このままの水準で進んでも2月18日前後に50日と200日移動平均線がゴールデンクロスする。いよいよ半減期を織り込む相場が到来しそうだ。但し、従来のパターンでは、大きく値を上げた後、4割前後の反落が到来しているので覚えておいた方がいいだろう。

予想レンジ:90万~160万円



Altcoin

今週のアルトコインは堅調な展開。先週に続き仮想通貨相場全体をアルトが牽引、時価総額におけるBTCの割合(ドミナンツ)は61%台にまで低下した。先週、LTC→XRP→BCH→ETHと日替わりで牽引役が交代していることを指摘した。今週はBTCが下げた局面でBCHが切り返し相場の下げ止まりを主導、その後はETH→XRPと1月に出遅れていた通貨が大きく値を上げている。BTCの大幅上昇を期待させる動きだ。TezosやNEMなど主要通貨以外で大きく値を上げる通貨が目立った。個別通貨の好材料が素直に買いに繋がるのはBTCを巡る環境が良いしるしだろう。いくら個別通貨の好材料が出ても、BTCが急落していれば、そうした通貨も連れ安となりかねないからだ。


ETH:今週のETH相場は大幅上昇。先週から好調な展開が続いており、週初は24000円台での底堅い展開が続いていた。週半ばからは仮想通貨相場全体をアルトコインが牽引、またJPモルガン・チェースがブロックチェーン部門をETHブロックチェーン開発企業コンセンシスと合併することをロイターが報じたこともあってか、ETHは強含み、大台の3万円台に乗せた。この上昇で米大手投資ファンドグレースケールが提供するETHの投資信託で、一時約290%のプレミアム価格が発生しているとの指摘もある。


XRP:今週のXRP相場は堅調な展開。アルトコインが全体的に好調な中、XRPも底堅く30円台での推移が続いた。その後も堅調に推移し、36円台まで上昇。BitMEXでXRPのフラッシュクラッシュが起こるもすぐに値を戻している。コインテレグラフによると総資産約3700億円のバングラディッシュの商業銀行「バンクアジア」や、エジプトの大手金融機関とも提携しており、リップル社のクロスボーダー決済の普及が拡大している。


BCH:今週のBCH相場は堅調な展開。半減期を見据えた強い展開が引き続き続いており、週前半は50000円台にトライ。2回のトライに失敗するも、ETH・XRPが強含む場面で、BCHも上昇し、50000円台を上抜けた。その後は50000円がサポートとなり、底堅く推移している。


LTC:今週のLTC相場は堅調な展開。週初から堅調に推移し、一時8400円台となったが、その後反落。しかし、8000円がサポートとなり、他通貨が上昇、LTCも連れ高となり、一時9000円を抜ける展開となった。ライトコイン財団は、仮想通貨レンディング・プラットフォーム「Cred」との提携を発表したが、これには市場の反応は限定的であった。


fxcoin weekly report 2020.02.14.pdf

松田康生 (まつだやすお)

シニアストラテジスト

東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通

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