2020.2.20【ビットコイン急落の真相と今後の展開】
2020-02-20 09:22[ 松田康生 ]
通貨 | BTC | ETH | XRP | BCH | LTC |
価格 | 1,062,995 | 29,130 | 31.1 | 42,500 | 7,937 |
前日比 | ▼4.6% | ▼6.8% | ▼6.2% | ▼8.8% | ▼7.6% |
Review
今朝がた急落
昨日のBTC相場は上に行って来いの展開。月曜日にCMEのBTC先物の窓埋めに失敗すると104万円台まで値を下げていたが、2度目のトライで窓埋めに成功するも、「戻りは窓埋めまで」の格言通り、その後、大きく値を下げる展開となった。生産混乱によるアップルの見通し悪化やFCoinの顧客資産が返却不能などもあり値を下げていたBTC相場だったが、105万円台でサポートすると200日と50日移動平均線のゴールデンクロスもあり10000ドル台を回復すると、CMEの窓埋めまで、あと110ドルの水準まで値を戻した。その後はドル円が110円から111円台半ばへ上昇する中、円建ての価格だけが上昇していったが、Binanceで緊急メンテナンスが始まると不安感が広がりドル建てでは上値を重くした。しかし、メンテが無事終了するとCMEの先物で窓埋めに成功したが、ここがピークとなり値を崩すと、ロングの投げを巻き込み105万円まで値を下げた。Outlook
窓埋めの反動
本日のBTC相場は底堅い展開を予想。昨日、まずはCME2月限の先週金曜の終値10475ドルをトライすると申し上げたが、今朝がた10300ドルから10545ドルまで瞬間的に上髭を付けて反落。BitMEXでも数分で11000BTC以上のロングポジションが解消された。即ち、今回の下げは窓埋めに行った反動のポジション調整で、Binanceのメンテも無事終了しており、売り材料が出たわけではない。ドル円は新たな水準に達し、米株も3万ドル目指して仕切り直した形で、BTCにも上値余地あるか。但し「波高きは天底近し」でそろそろ警戒する必要もあるか。FXcoin Daily Report 2020.2.20.pdf
松田康生 (まつだやすお)
営業推進部 部長代理
東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。
短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通
twitterアカウント:@FXcoin_matsuda