2020.2.27【土俵際で残ったビットコイン相場、残るサポートは?】
2020-02-27 09:19[ 松田康生 ]
通貨 | BTC | ETH | XRP | BCH | LTC |
価格 | 971,419 | 24,963 | 25.8 | 35,105 | 6,746 |
前日比 | ▼5.3% | ▼9.5% | ▼8.6% | ▼10.0% | ▼14.1% |
Review
50日移動平均線がサポート
昨日のBTC相場は続落。9500ドルでの下値固めに失敗、10000ドルのストライクの重力圏から下抜けると、9200ドル近辺にある50日移動平均線を下抜け、9000ドル、100万円と節目となるサポートを次々とブレークし、8800ドル近辺の200日移動平均線までも下抜けたところでようやく下げ止まった形。新型ウィルス感染の拡大や2日で2000ドル近い記録的な下落を見せた米株の影響もあり値を下げていたBTC相場だが、50日移動平均線である9200ドル近辺で下げ止まりを見せていた。しかし米国への感染拡大が危惧される中、アジア株もさえない値動きをすると上値を重くしたが、アジア時間は100万円で何とかサポートされた。欧州時間に100万円を一時割り込むも9000ドルでサポートされ反発を見せたが失速すると、米株が続落したことも有り9000ドルを割り込んだ。更に200日移動平均線も割り込んだが、昨年12月からの上昇の半値押しを前に何とかサポートされた。
Outlook
BCHはピークから約4割下落
本日のBTC相場は底値を固める展開を予想。昨日はTwitterで「9500ドル割れて1万ドルのストライクの影響下から脱出、次のサポートは50MA:9200 2/4安値9080: 200MA:8800 半値押し:8500」と申し上げたが、1日にして200MAまで突破、何とか最終ラインの半値押しでサポートされた形。1万ドルのストライクの重力圏を下抜け、今度は9000ドルのストライクの影響下に入ったともいえる。半減期に向け先を進むBCHは既にピークから4割値近く下落、調整としては下げ止まっても不思議はない。後は、株式市場が落ち着くのを待つ展開か。
FXcoin Daily Report 2020.2.27.pdf
松田康生 (まつだやすお)
シニアストラテジスト
東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。
短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通
twitterアカウント:@FXcoin_matsuda