2018.10.5【75万円台に戻すも上値は重い】
2018-10-05 08:01[ 松田康生 ]
通貨 | BTC | ETH | XRP | BCH | LTC |
価格 | 744,565 | 25,198 | 60.2 | 58,311 | 6,627 |
前日比 | +0.8% | +1.0% | +0.9% | ▼0.4% | +1.5% |
Review
金商法適用は買い材料か
昨日のBTC相場は底堅い展開。早朝、元GSのノボグラッツ氏が年末予想を仮想修正し、また日経新聞の「仮想通貨流出 補償先送り」という見出しも軟調に推移したが、米Geminiがホットウォレット保管分に保険を契約締結、またCFTCが先日の判決を受けて仮想通貨の不正行為を訴追する権限を得たと公式発表すると値を戻す展開。その後、MoneyTapリリースの報でXRPが上昇すると連れ高となり、金融ファクシミリ新聞で仮想通貨に金商法検討という見出しで急騰した。但し、前日の研究会の内容は“検討”というほど強いものでないとの認識から値を下げ始めるとBitfinexのメンテナンスにかけてじり安。その後、人気アナリスト トム・リー氏のTwitterのサーベイ結果を見て下げ止まると、前回否認分のETFの再審査関連報道で若干値を戻している。
Outlook
規制関連のヘッドラインが続く
本日のBTC相場は底堅い展開を予想する。引き続き底堅いが、上値は重い展開が続いている。どこまで投資家週間と関連あるか不明だが、今週は規制関連のヘッドラインを目にする機会が多い印象がある。その中でも注目すべきは、昨日はCFTCが訴追権限を持ったとの公式発表や若干誇張されている印象もあるが金融ファクシミリ新聞の仮想通貨に金商法適用といった規制強化を示すニュースに市場が好感していることだ。9月初のフラッシュクラッシュから1か月経てようやく規制強化が買い材料が定着したか。引き続き底堅く、上値の重い展開が続こうが、XRP関連で新たな動きが見られれば若干の上値追いも見られよう。
FXcoin Daily Report 2018.10.05.pdf
松田康生 (まつだやすお)
シニアストラテジスト
東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。
短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通
twitterアカウント:@FXcoin_matsuda