コロナショックからペロシショックへ、なぜNYダウは下げ止まらないのか?

2020-03-23 20:05[ にく

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週末は家族に会いに富山に行ってきました。幼稚園の自主登園自粛に伴って家内と子供を実家に移していて、およそ10日ぶりの再会です。新高岡駅に着いてまず思ったのは寒いこと。この日、東京の最高温度は20度近くでしたが、富山は11度、朝にはヒョウが降っていたそうです。それにもまして、今回はショッピングモールには行かなかったのですが、それ以外の建物でなんとなく室内が寒い気がしていました。実は、コロナ対策で公園などの建物で空気がこもらないように暖房を止めて換気を良くしているそうで、そりゃ、寒いわと思った次第です。

この日は別に用事があった後、車で大宮まで向かい、そこに車を置いて新高岡に向かいます。かがやきを使えば2時間前後(大宮-富山は1時間40分)です。ただ、ここで問題が生じます。今回は2泊3日になるので車の止め所に困るのです。まず最大料金設定がない駐車場は問題外です。大宮駅周辺の相場は1時間400-600円。400円としても60時間で24000円かかります。一度、指定で席を抑えた電車に乗り遅れそうで、何でもいいからと止めて、帰ってきて呆然としたことがあります。最大料金は大体24時間で1500円前後ですが、ここにも注意が必要です。例えば24時間最大xxx円(平日のみ)とか特に多いのが(1回限り)です。1泊2日ならまだ後者でも許容範囲ですが、2泊3日で後者に停めると大変な目にあいます。

以前はこの最大料金の取り扱いについて分かりにくい表示が多かった様ですが、消費者庁が平成30年度版の消費者白書で24時間最大と大きく記載して繰り返し適用されない場合は景品表示法上問題となる恐れがあるとしたおかげもあってか、今では一見して分かりやすくなり助かっています。今回は駅からは17号を超えて徒歩10分と少し遠いですが24時間1300円繰り返し適用という好条件の駐車場に入れることが出来ました。

日本では何かといえば規制や政府のやり方が批判の的になることが多い様で、今回の新型コロナの対策でも、マスコミではこうすべきだとか様々な意見が出ていますが、概ね政府には批判的な意見が多い様です。弊社では、こうした新型コロナに感染症対策に関しては専門外なのでコメントする立場にないこと、しかし金融財政政策という面で見れば今回の危機はコロナウィルスの想定外の感染拡大を差し引いても各国政府の対応が後手後手に回り被害を大きくしてしまったこと、その中でも日本の対応は出遅れていることをご紹介しました。ここでは、どのくらい日本の対応が遅れているかご紹介したいと思います。



まず金融政策ですが、FRBは3/6、3/15の2回にわたり1.5%の利下げを実施、実質ゼロ金利にし、更に量的緩和策として数か月内に7000億ドルの国債・モーゲージ債の買入を行うとしており、まさに大盤振る舞いです。3/12に利下げを見送り1200億ユーロの量的緩和上増しでお茶を濁したECBはイタリア国債の暴落などを経て6日後に7500億ドルの巨額追加緩和に追い込まれました。BOEは3/11に50bpの利下げ、3/19に更に追加利下げを行い、量的緩和も2000億ポンド積み増しました。これに対し日銀は利下げを見送り、量的緩和の上増しも目立つのはCP・社債の2兆円くらいで、ETFの6兆円は年間で月5000億円の増加ながら既に日銀はETF買入ペースを速めており、現状追認程度でしかありません。

経済対策の面ではもっと差が目立ちます。上は今朝の日経新聞に掲載された各国の経済対策ですが、残念ながら民主党ペロシ下院議長の反対により暗礁に乗り上げていますが、米国の巨額経済対策が目立ちます。欧州もドイツを筆頭に軒並み巨額景気対策を計画、GDPの1.3~9.3%を日本に当てはめれば7~51兆円です。消費税引き上げで直近の成長率が7.1%に下げた日本が最も恐慌入りのリスクが高いのに心配になります。別稿でご紹介した通り、重要なのは市場や国民の不安心理で、それを各国政府が束になって、我々が最終的に面倒を見るから大丈夫、安心しなさいというメッセージを送れるかが単なる一時的な景気の落ち込みで終えられるか、これをきっかけに戦前型の恐慌に陥るかの分かれ目だと考えています。従って、やっている感さえ見せれば、極論すれば内容は何でもいいのです。逆にペロシ氏の様に、国内が一丸となって市場に安心感を与えなければならない局面で党利に走り国内で仲違いをすると市場の不安は解消しません。NY株がなかなか下げ止まらないのはこのせいなのかもしれません。何せ、彼女はリーマンの際にブッシュ政権の市場救済策をぶち壊し、不況を深刻化させることで、政権を民主党に取り戻したという成功体験を持っているだけに不気味です。

家族が滞在している富山県は感染者がまだ出ていない8県のひとつで、政府の要請取下げを受け、一部で学校を再開した様です。子供の幼稚園も4月には再開、家族ももうすぐ帰ってきます。その際には、子供がパニックに陥っている時は両親は仲良いふりをしなければならない、このことを肝に銘じて臨みたいと思います。

にく

前職は外資系金融機関外国為替営業。国内だけでなく海外を仕事(?)で飛び回る日々を送っていた。自らライオンと称しているが、他の動物に例えられることが多い。 好きなものは東南アジア諸国。趣味は早朝ゴルフ。特技はタイ語。

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