ビットコイン相場の潮目が変わったか?S&P500との相関崩れる?

2020-03-24 17:17[ 松田康生

トピック 仮想通貨 暗号資産 ビットコイン

昨日、米株が下落したのに対しBTCは上昇した。「仮想通貨と伝統的金融資産の相関について」でご紹介した通り米株(S&P500)とBTCの相関係数(30日)が0.9を超えている状況下、比較的珍しい現象と言えるかもしれない。語弊を恐れずに言えば、この1か月間のBTC相場は米株を見ていればある程度説明がついた訳だ。しかしそうした状況はいつまでも続く訳ではない。下図は過去10か月間の同相関関係の推移だが順相関になったり、逆相関になったり定まらず、それ故、長期で株式との相関が薄くアセットアロケーションの一部として期待されている訳だ。

即ち、両者の相関がで、崩れ始める(かもしれない)という意味は、BTCが独自の材料で動き始めるということ。見渡してみれば、世界中、特にFRBの無制限QE、一部報道で見られる中国からの買い、そして忘れられつつある半減期など買い材料に事欠かない。26日に控えるDifficultyのマイナス調整の影響は不透明だが、相場の底を示唆するという指摘もある。

因みに先月からの流動性相場の崩壊で多くのアセットが同様の動きで値を下げたが、その後の回復過程はアセットによって異なっている。まずドル円はほぼ全戻しを窺う動きの一方で株式市場は半値戻しにも程遠い状況。そうした中、金とBTCは半値戻し近辺まで値を戻している。金価格は既に半値戻しを突破、BTCに関しても、そろそろ7200ドル近辺の半値戻しを上抜けして全値戻しに向かっても不思議はないと考えている。

松田康生 (まつだやすお)

シニアストラテジスト

東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通

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