2020.4.10【強気予想が目立ち始めたビットコイン、何が注目されている?】
2020-04-10 09:22[ 松田康生 ]
通貨 | BTC | ETH | XRP | BCH | LTC |
価格 | 793,238 | 18,488 | 21.5 | 27,957 | 5,014 |
前日比 | ▼0.6% | ▼1.0% | ▼1.2% | ▼3.3% | ▼0.2% |
Review
高値圏での揉みあい
昨日のBTC相場は高値圏でのもみ合い。77万円台と80万円台のほぼ3万円幅での取引に終始した。半減期を前に急騰したBCHに連れ高となる形で80万円台を回復していたBTC相場だが、EU財相会議の決裂などもあり上値を重くするとBCHの反落もあり78万円台に値を下げていた。しかし米国立感染症研究所長の事態好転発言や原油減産合意への期待もあり若干値を戻していた。その後、80万円台を回復するも目立った材料もない中、上値を重くしていた。欧州時間にBCHが再び反落を見せるとロスカットを巻き込み77万円台に下落するもすぐに反発。しかし注目のOPECプラスでの減産合意観測で原油価格が急騰後、Sell The Fact気味に反落を始めるとBTCも上値を重くしている。米SECにETF申請をしていたVanEck社の子会社がトロント証取にBTCファンドを上場、BitMEXのアーサーヘイズCEOが年末2万ドル予想維持を表明したが、相場への影響は限定的だった。
Outlook
減産合意、FRB追加供給
本日のBTC相場は堅調な展開を予想する。昨日は狭いレンジでの取引に終始、7500ドルを前に上値の重い展開が続いているが、原油相場はややトリッキーな値動きを見せたが減産で合意、EU財相会談も64兆円の経済対策で合意、更にFRBは250兆円のCMBCやジャンク債などの購入プログラムを発表した。こうした前例のない動きもあってか、ボビー・リー氏やアーサー・ヘイズ氏のようにBTC強気予想の根拠として世界的インフレ懸念を挙げる声も広がっている。まだ不安定な株式相場が落ち着けば、一段の上値追いも可能となるか。
FXcoin Daily Report 2020.4.10.pdf
松田康生 (まつだやすお)
営業推進部 部長代理
東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。
短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通
twitterアカウント:@FXcoin_matsuda