マトリクス投資法によるリップル円テクニカル分析
2020-04-14 10:28[ 大西知生 ]
相場は急落後の反発局面にある。当面はフィボナッチ係数38.2%の22円台半ばで上値が重くなろうが、今月下旬より上昇圧力が高まり、5月中に半値戻しとなる25円台を目指す動きとなろう。
マトリクス投資法によるトータルスコアは10点満点の+3であるため、自己のXRPにおける想定投資額全体の30%のロングポジションにする。(想定投資額が10万円なら3万円分のXRPを買い持ちにする。)
【個別ツールごとの分析】
① パターンフォーメーション

相場は上昇チャネルの中にあり、堅調展開が期待できる。当面のターゲットはフィボナッチ係数38.2%戻しとなる22.49だが、ここは4月7日に22.42をつけた時に押し返されている。仮にこの水準を上方ブレイクしたとしても、50%戻しと下落時にもみ合いとなっていた25円台を超えるのは難しい。
② 移動平均線

相場は3月29日にゴールデンクロスを示現しており上昇基調を示唆している。9日移動平均線、21日移動平均線が共に右肩上がりであるため、向こう1カ月の堅調推移を示唆している。
③ 一目均衡表

相場の方向性を示す基準線が上向きとなっているため、基調は強い。足もとは”雲”に上値を押さえられているため弱含みに推移しようが、日柄的に見て4月25日から上昇圧力が増すことになろう。
④ ボリンジャーバンド

37.91(2月15日)を起点とする暴落フェーズはバンド幅が収斂したことで終了している。目先的にはMidバンドで下支えされているがこれは強いサポートではない。
⑤ RSI

現状は46.8でニュートラル水準。ただし、50を割り込んできたことにより、短期的には売られやすくなっている。
【 まとめ 】
< 個別ツール >< 総 合 >
大西知生 (おおにしともお)
FXcoin株式会社 代表取締役社長
慶應義塾⼤学経済学部 東京銀⾏(本部、フランクフルト支店)、ドレスナー銀⾏、JP モルガン銀⾏、モルガンスタンレー証券、ドイツ銀⾏グループを経て、2018 年1 ⽉より現職。2017 年まで東京外国為替市場委員会副議⻑、同Code of Conduct ⼩委員会委員⻑。 「J-MONEY」誌において2017 年テクニカル分析ディーラー・ランキング第1 位。 著書に「FX 取引の王道 − 外貨資産運⽤のセオリー」(⽇本経済出版社) 経済学博士