ビットコインが暴落しても強気な理由。大手ヘッジファンドが参入する意味。
2020-05-11 16:07[ にく ]
まず、ゴミはなくなったのですが、おもちゃや衣類などは段ボールに入れて部屋の隅に寄せているだけで、小職が作業をしていたリビングの机の上もそのまま、机の下も掃除機をかけておらず、結局、部屋の半分を掃除していただけでした。まあ、これくらいならば許容範囲でしょう。次に、キッチンの掃除を途中で放り出して帰ってしまっていました。特にシンクは詰まったからといって小職がつまり止めの薬品を流したのですが、詰まりは解消していたのにもかかわらず、そのまま放置、シンクは大変な状況のまま放置されていました。確かに5時間の時間内でできる範囲まででいいとお伝えしていたのですが、最初に余裕があったらとお願いしていた洗濯や玄関の新聞紙の整理に1時間以上使うなら、キッチンを優先してほしかったですが、まあ、これも小職の指示が悪かったのという面もあります。
ただ、翌朝、たまたま出勤日でYシャツを取り出そうと洗濯機を開けた時に洗濯物がビチャビチャのまま放置されていたのは驚きました。洗濯機が故障していたのです。洗濯機を購入したのは6年ほど前で故障しても不思議ではありません。それが、たまたま今日だったのかもしれません。しかし、自分がかけた洗濯機の中を確認せずに帰ってしまったのはいただけません。その日は長そでのYシャツで何とか間に合わせ、帰宅して室内乾燥機で乾かしましたが、時すでに遅しで、例の洗濯物を放置した時の臭いが浴室中に充満しています。やむを得ず、休日にコインランドリーに駆け込む羽目になりました。
ということで初めての家事代行利用は必ずしも満足できるものではなかったのですが、責任の一端は自分にあります。というのは、サイト上で募集をかけて、ほぼ未経験者で、時給が一番安い人を頼んでしまったからです。時間配分が出来なくて、洗濯機の中を確認せずに帰ってしまったことも、今回が代行2回目だったことを考えると納得です。マッチングアプリでは今までの経験やフィードバックなどが事細かく掲載されていて、よく確認すべきでした。更に、こうしたマッチングサービスでなく、きちんとした派遣サービスならば、プロの家政婦さんが来るのかもしれません。但し、近所のサービスで聞いてみたら、2時間で8800円と言われました。更に大手掃除器具会社の清掃サービスになると事前に見積もりや作業範囲を細かく契約書に起こし、徹底的にプロの作業をします。ただ、時間が余って他のことを頼むとか融通は利きませんし、オプションにもよりますがキッチンだけで3万円から5万円はします。
即ち、家事代行サービスにも松竹梅あって、安く済まそうとすればあまり経験のない素人の方が来るし、大企業に頼めばノウハウの詰まった訓練済みのプロが完璧な仕事をしますが、値段もそれなりにかかる訳です。いわば、その企業の看板料というか信用といった感じでしょうか。そういったネームというかブランドが示す価値はいろんな業界に存在します。例えば世界的な外資ホテルチェーンですが、出張などで見知らぬ国を訪れる時は、こうしたブランドには安心感があります。即ち、世界のどこへ行っても、こうしたホテルに滞在していれば、一定の安全と快適さが保証されている、そういう信頼がある訳です。回りくどくなりましたが、市場においても、そうした信用というかネームは重要です。為替市場では、今ではあまり使わなくなりましたが「グッド・ネーム」という言葉があります。定義ははっきりしませんが中央銀行、大手金融機関、著名な投資家、政府系金融機関などを指し、金額が大きかったり、相場が無茶苦茶うまかったりして、逆張りすると痛い目に合うというニュアンスで使われます。
昨年、フィデリティの参入やブラックロックの参入観測で暗号資産(仮想通貨)市場が大きく動きました。ウイリス・タワーズワトソンの昨年の調査ではフィデリティは運用資産2.4兆ドルで世界4位、ブラックロックは同5.9兆円で世界1位だからです。また、4月にヘッジファンドで世界第2位のルネッサンス・テクノロジー(運用資産1100億ドル)がBTC先物に参入するとして話題になりました。またBloombergは伝説の投資家、ポール・チューダーが220億ドルを運用するチューダー・BVIファンドで1ケタ台前半をBTC先物に投資する可能性を示唆しました。上記運用額と隔たりがありますが、ヘッジファンドの場合、先物市場などを利用し運用資産の何倍ものポジションを動かし、市場に影響を与えます。
しかし、チューダーの参入の意味は金額だけではないと考えています。金額だけなら220億ドルの数%ならデジタル資産に特化したグレイスケールの運用額22億ドルの方が大きいかもしれません。しかし、チューダーとグレイスケールとの違いの一つは前者がグッド・ネームであることです。グレイスケールの顧客は暗号資産(仮想通貨)ファンが多く、波及効果は限定的でしょうが、知名度が高いチューダーの参入はそれだけでBTC投資の認知度が上がります。更にチューダーは自分は暗号資産(仮想通貨)ファンではないが、グレート・マネタリー・インフレのヘッジとしてBTCにベットしたいと述べています。即ち、コロナ対策として、政府が強力に支出を増やし、中銀がそれを買い続け、2月から既に世界の生産量の6.6%も紙幣を増刷されていることを考えると、BTCを知りたいと思わずにいられなかったとしています。元GSのノボグラッツ氏もこの点が非常に重要だとコメントしました。
これは弊社がずっと主張してきた考えですが、同じことでもマーケットの魔術師チューダーが言えば浸透力が異なるでしょう。それ以上に、伝統的なマーケット参加者の間でも似たような考えが自発的に浮上してくる気がしています。半減期絡みのポジション調整で一時的に暴落を見せたBTC相場ですが、次回難易度調整までは少し不安定な動きを見せるかもしれませんが、もう少し長めに見ると強気になっている次第です。
にく
前職は外資系金融機関外国為替営業。国内だけでなく海外を仕事(?)で飛び回る日々を送っていた。自らライオンと称しているが、他の動物に例えられることが多い。 好きなものは東南アジア諸国。趣味は早朝ゴルフ。特技はタイ語。