2018.10.11【72万円台に急落後、反発するも上値重い】

2018-10-11 08:00[ 松田康生

Daily Report 仮想通貨 ビットコイン ビットコインキャッシュ



通貨 BTC ETH XRP BCH LTC
価格 731,611 25,249 52.1 57,484 6,500
前日比 ▼1.9% ▼1.1% ▼2.9% ▼0.5% ▼0.8%

 

Review

Zaif正式契約発表後も上値重い

昨日のBTC相場は72万円台に急落後、反発するも上値の重い展開となった。著名アナリスト、トム・リー氏率いるファンドストラットの別のアナリストがBTCを買い増すタイミングで無いとし、またCNBCで英調査会社の悲観的な見方が紹介され75万円手前で上値を重くすると、NewsBTCなどが紹介した中国をBTCの脅威とする論文が伝わり始めると下げ足を早め、IMFが世界経済見通しの中で暗号資産の普及が国際金融システムの新たな脆弱性をもたらしかねないと指摘すると72万円台まで下落。米大手コインベースが2019年内の日本での交換業登録取得に自信を見せ、またZaifの事業譲渡の正式契約が伝わると値を戻すも、既に補償分のBTC・BCH購入済であり上値を重くした。その後も米ハイテク株が急落する中、上値の重い展開を続けている。

Outlook

G20後の値動きに注目集まる

本日のBTC相場は底堅い展開を予想する。昨日は様々な悪材料が重なり73万円割れとなったが、ひとつひとつの材料を精査すると大した材料でない。IMFのコメントも100ページ以上の報告書のほんの一部で、それも仮想通貨の送金などへの利用拡大を前提として、サイバー攻撃などリスクに晒され易くなったという趣旨にも読める。ただ、Zaifの事業譲渡の正式発表後の戻りの弱さは、補償分の買いが終わったこともあるが、規制面での不透明感があると思われる。FATF基準適用が議論されるのは次回ブエノスアイレスG20の公算が高く、今回のG20への期待は相対的に低くなるが、前回G20は無事通過したことが好感されたこともあり、値動きに注目が集まる。

FXcoin Daily Report 2018.10.11.pdf


 

 

松田康生 (まつだやすお)

シニアストラテジスト

東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通

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