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2018.10.11【急落の背景:アジア株との相関を深める】

2018-10-11 12:23[ 松田康生

トピック 仮想通貨 ビットコイン



今朝方、9時過ぎからBTC相場が下落。昨日の安値72.7万円を下抜けると、10時過ぎに下げ足を強め68万円台までの急落を見せた。昨日の下げでテクニカル的に弱気に転じたとの指摘や海外の交換所が仕手とも思える手口の予告をしているとのニュースが嫌気されているとも報じられているが、今回の急落の背景には昨晩の米ハイテク株の急落を受けたリスクオフの動きがあると考える。
仮想通貨相場と株や為替、債券などの他アセットクラスとの相関については変動が激しく定説的な見方は確立していない。一般にリスクオフと言われる市場の動きとの関係も、逃避アセットとしての見方やリスクアセットとしての見方など定まっていないのが現状だ。ただ、足元での相関係数を見ると、どうやら新興国、特にアジア株との相関が強い一方で先進国株との相関は低く、リスクアセットとしての性質に軍配が上がりそうだ。

(各国株式指数との相関係数 n=20)


中でも相関が比較的に強い中国株との相関係数の推移は以下の通り。相関があったり逆相関になったりと変動が激しいが、ここ1か月くらいで急に相関が高まり、直近では0.7を超え相応の相関を見せている。おそらく日本時間の10時過ぎの急落も中国株のオープンとの関係で説明できる。中国株はその後下げ止まりを見せており、株価次第ではあるが、BTCの下げも限定的と考える。

松田康生 (まつだやすお)

シニアストラテジスト

東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通

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