2020.6.9【盛り上がりに欠くビットコイン相場、昨年との比較】
2020-06-09 08:47[ 松田康生 ]
通貨 | BTC | ETH | XRP | BCH | LTC |
価格 | 1,053,682 | 26,353 | 22.0 | 27,477 | 5,017 |
前日比 | ▼1.1% | ▼0.1% | ▼0.2% | +0.0% | ▼0.9% |
Review
日中はほぼ横ばい
昨日のBTC相場は引き続き高値圏でのもみ合い。朝方、103万円台から107万円台へ軽いショートカバーを見せたが、9800ドル近辺で上値を重くすると、円高の影響もあり105万円台へ値を下げている。一時、過去最高水準に近づいていたハッシュレートがピークアウトしたこともあり103万円台に値を下げていたBTC相場だが、朝方107万円台まで反発するも、殆ど目立った材料もない中、上値を重くしていった。その後、ハッシュレートは100EH/sを割った水準から反発を見せるも市場の反応は限定的となり、ここまで上昇を続けていたクロス円の巻き戻しにより約1円円高が進む中、円建てのBTC価格は105万円近辺に下落している。広告をコントロールできるブラウザBRAVEでアフィリエイトへの誘導が隠されていた疑惑でCEOが陳謝、前回アルトの上昇を先導したERC20トークンBAT価格が反発したが、ETHなど相場に与える影響は限定的だった。
Outlook
きっかけの候補は?
本日のBTC相場は堅調な展開か。1万ドルを前に決め手に欠ける展開が続くBTC相場だが、コインマーケットキャップによれば6月に入ってからの1日の出来高も270億ドル台と3月から5月の400億ドルか3割以上減少しており、半減期後の売り圧力は後退したが、材料不足で買いの勢いにも欠ける状況を表しているか。昨年も5月半ばに90万円台に到達してから100万円突破まで1か月強、要しているが、その時の材料は米欧の金融緩和、人民元安、香港情勢の悪化、リブラの登場などだった。まずは今週木曜日早朝の米FOMCに注目か。
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FXcoin Daily Report 2020.6.9.pdf
松田康生 (まつだやすお)
シニアストラテジスト
東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。
短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通
twitterアカウント:@FXcoin_matsuda