2020.6.10【今晩FOMC、ビットコインがそろそろ動き出しそうな理由】
2020-06-10 08:47[ 松田康生 ]
通貨 | BTC | ETH | XRP | BCH | LTC |
価格 | 1,051,392 | 26,384 | 21.8 | 27,466 | 4,955 |
前日比 | ▼0.3% | +0.8% | ▼0.2% | +0.7% | ▼0.6% |
Review
引き続き横ばい
昨日のBTC相場は引き続き高値圏でのもみ合い。朝方、3万円幅で上下したが、その後はほぼ104万円-106万円の狭いレンジでの取引に終始した。一昨日に107万円台へ軽いショートカバーを見せたBTC相場だが、9800ドル近辺で上値を重くすると、円高の影響もあり昨日は105万円台へ値を下げていた。しかし、朝方、アジア太平洋で最大のコカ・コーラ卸が豪州NZで自動販売機2000台でBTCが使用可能とすると報じられたこともあり107万円近くまで上昇、しかし9900ドル一歩手前で跳ね返されるとBitMEXなどでロングの投げ売りを誘発し104万円近くまで反落した。Bloombergなどで短期の売りシグナルが出たとの報道もありこのままずるずると値を下げるかと思われたが、ハッシュレートの反発もあってか104万円は割れず、金価格の1700ドル回復もあって切り返すと、今朝方は一時106万円台まで値を戻している。
Outlook
そろそろ動きそうな理由
本日のBTC相場は堅調な展開を予想する。BTC相場が5月7日に100万円に乗せてから約1か月、昨年5月14日に90万円に乗せてから6月16日に100万円を突破した期間に並んできた。短期のヒストリカルボラティリティもそろそろ反発しそうな水準に達している。きっかけとして有望視される今晩のFOMCだが雇用統計を受けマイナス金利は遠のいたが、長期金利の上昇を受けイールドカーブコントロールへの言及があるか注目されている。フィデリティの調査対象800社のうち1/3が暗号資産を保有、機関投資家の参入が進んでいる状況が伺える。
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FXcoin Daily Report 2020.6.10.pdf
松田康生 (まつだやすお)
営業推進部 部長代理
東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。
短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通
twitterアカウント:@FXcoin_matsuda