2020.6.19【目先はビットコイン相場の上値は重いと考える理由】
2020-06-19 08:43[ 松田康生 ]
通貨 | BTC | ETH | XRP | BCH | LTC |
価格 | 999,276 | 24,525 | 20.3 | 25,101 | 4,617 |
前日比 | ▼0.5% | ▼1.2% | ▼1.4% | ▼2.0% | ▼1.5% |
Review
再び100万円割れ
昨日のBTC相場は引き続き上値の重い展開。朝方、99万円台から反発するも101万円台で上値を重くすると、今朝方再び99万円台を付けている。前CFTC会長のXRPは証券に当たらないとする発言でXRPが上昇、BTCもつれ高で上値をトライ、NYダウの反落もあり99万円まで下落していたBTC相場だが、この水準でサポートされると101万円近辺へ値を戻していた。しかしアジア株が小安く始まると上値を押さえられ、後場に株が持ち直し、金価格も上昇すると、若干強含むも上値の重い展開が続いた。ボルトン前大統領補佐官の暴露本で2018年5月にトランプ大統領が対中貿易交渉を有利に進めるためにムニューシン財務長官にBTC(による不正取引を)追跡するように命じたと伝えられたことも上値を重くしたか。更に米失業保険申請数が予想ほど減少せず、またテキサスやフロリダの感染者増で米株が小幅安となる中、BTCも再び100万円を割り込んだ。
Outlook
上値が重い展開が続くと考える理由
本日のBTC相場は上値の重い展開を予想する。一昨日の難易度調整で15%の難化となったが、別稿でご紹介したが難易度の大幅上方調整直後のパフォーマンスは非常に悪い。はっきりした理由は不明だが、2015年以降、14%以上上昇した12回のうち、翌日は12回とも、翌々日は10回、3日後は9回相場は下落している。この間、前日比での上昇した日が5割強あり偶然とは考えにくい。今回については半減期後のマイナーの混乱から脱し切れていないイメージか。株式との相関を増してきているBTC相場だが、週末のコロナ関連ヘッドラインにも要注意か。
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FXcoin Daily Report 2020.6.19.docx
松田康生 (まつだやすお)
営業推進部 部長代理
東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。
短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通
twitterアカウント:@FXcoin_matsuda