2020.6.26【上値の重かったビットコイン相場、そろそろ反転あるか?】

2020-06-26 19:37[ 松田康生

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Review

引き続き米株を見ながら一喜一憂

今週のBTC相場は上値の重い展開。98万円台から104万円台(9800ドル近辺)まで上昇、1万ドルまであと数百ドルに迫ったが失速、再び100万を割っている。週明けのアジア株が小安く始まったこともあり100万円を割ったBTC相場だが、株式市場が切り返したこともあり下げ止まると、電子決済大手Paypalが暗号資産売買開始との報に上昇、更にNasdaqが終値ベースで史上最高値を更新すると104万円台までの上昇を見せた。しかしナバロ大統領補佐官の米中貿易合意は終わったとの発言に株が反落したこともあり上値を重くすると、アメリカの対欧新関税検討報道に水曜の欧州株が値を崩し、100万円を割り込んだ。米株の下落もあり木曜日のアジア株も軟調に始まると96万円台まで下落。アジア株や欧州株の反発に下げ止まるも、100万円近辺で上値を重くしている。注目の金曜日のオプションカット前後ではじりじり値を下げ始め、足元では97万円台で推移している。

Outlook

出来高低迷の割にこじっかり

来週のBTC相場は底堅い展開を予想する。先週は出来高の不振、大幅難易度上昇後の相場の不振などから「短期的にベア転」し「上値の重い展開」を予想した。CoinMarketCapによれば出来高は21日に150億ドル台と今年最低を記録、一時相場は9800ドル近くと1万ドル近くまで上昇するも勢いに欠け、結局100万円を割り込む展開となっている。下はBTCの価格と出来高の推移だが、5月以降、急速に出来高が減少しているのが分かる。一方で、その割に相場は横ばい圏で推移しており、意外と地合いは悪くないのかもしれない。

史上最大の金融相場到来か

下は、ここ半年のNasdaqと金価格の推移だ。両者ともコロナ前の高値を抜け、Nasdaqは史上最高値、金は7年ぶりの高値を更新している。株と金とは逆相関であることが多いが、金融相場では順相関となる。そして現状は史上最大の金融緩和による、史上最大の金融相場が到来しようとしている。まずはコロナ後の世界で有望視されるインフレヘッジ資産である金とハイテク株が選好されているが、その背景が金余りであるため、他のアセットにも波及してくるのは時間の問題と考えている。

まずは底固め

前回ご紹介した様に難易度の大幅上昇後の1週間のパフォーマンスは3勝9敗だが、1週間後(6/24)から2週間目(7/1)までは7勝5敗に好転する。米企業の半期末が集中する6月末を乗り切れば米株のパフォーマンスも好転する傾向にある。1万ドルを抜けに必要な出来高が急増につながる材料が来週出てくるかは不明だが、今週末にオプションや先物の期日が集中していることもあり、そろそろ相場が底打ちしても不思議はない。

予想レンジ:90万~120万円

Altcoin



上記は先週金曜日19日を1として、主要5通貨のその後の推移を示したもの。今週は再びETHが好パフォーマンスを見せている。2番手もBTCで、逆にXRPが劣後するという5月のパターンに戻っている。別稿で指摘した様にこうしたBTC・ETHと他のアルトコインとのダイバージェンスには機関投資家の動きが影響している可能性があり、彼らのフローが戻りつつある可能性がある。

ただ、ETHの上昇に関しては、ウォレット数の増加やERC20トークンの上昇といった要因や1年前に一般投資家への販売を開始したグレイスケールのETHファンドに絡むテクニカルな買いではないかとの指摘も見られた。XRPのアンダーパフォームも詐欺スキーム「Plus Token」による売りが警戒されたことが指摘され、ETHとXRPのパフォーマンス格差は個別要因だった可能性もある。

ETH:今週のETH相場は底堅い展開。2週連続で手数料がBTCを上回る中、マイナーからガスリミット引上げ要求が出るなど、相変わらずの人気ぶりを示したETHだったが、当初7月ともいわれていたETH2.0について開発者が早くて11月とコメントしたが、反応は限定的でむしろ11月には実現するといったポジティブな反応も見られた。そうした中、アドレス数が史上最高を記録したと伝えられ、またDefi関連でERC20トークン、BATやCompoundなどが上昇するとETHも値を上げ始めた。ただ、この時期に今月初めに暴騰していたグレイスケールのETH Trust価格が急落、Coinpostの報道によればETHを払い込んだ投資家が1年間のロックアップを経て裁定取引を行い、その過程で現物のニーズが生じたとの指摘もあった。ETH2.0のアップデートもあり一時250ドルに乗せたが、その水準は維持できず、BTCの下落もあり値を落としている。

XRP:今週のXRP相場は上値の重い展開。しばらくは20円台で下げ止まっていたが、BTCやETHの下落もあり20円を割り込んでいる。オープンソースのトーストウォレットの閉鎖では開発者がサポート不足と苦言を残していたが、PayIDの立ち上げ、フィリピンのUnionBankとリップルパートナーの提携、更にSBI Ripple Asiaによる年内ODL開始予定などポジティブなニュースが続くも上値が重い展開が続くと、木曜日の暗号資産全面安の展開の中、20円を割ってしまっている。

BCH:今週のBCH相場は目立った材料のない中、BTCに連れ上値の重い展開。Bitmain社では北京オフィスを奪還した共同経営者がウー・ジハン氏らに株式買収による幕引提案があったが、相場への影響は限定的だった。

LTC:今週のLTC相場は引き続き目立った材料が無い中、上値の重い展開。豪TravelbyBitでLTC払いが可能になったとの報もあったほか、目立ったヘッドラインを探すことも困難な状況が続いている。



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松田康生 (まつだやすお)

シニアストラテジスト

東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通

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