2020.6.29【オプション期日を通過したビットコインは、次のイベントは?】
2020-06-29 08:33[ 松田康生 ]
通貨 | BTC | ETH | XRP | BCH | LTC |
価格 | 977,665 | 24,162 | 19.0 | 23,894 | 4,442 |
先週金曜日対比 | ▼1.8% | ▼4.2% | ▼2.9% | ▼4.7% | ▼3.3% |
Review
注目の金曜日通過、上値重い
週末のBTC相場は上値の重い展開。100万円で上値を抑えられると、95万円台まで値を下げたが、98万円台まで値を戻している。目立った材料もない中、株の上下に一喜一憂を続けていたBTC相場だが、100万円で上値を抑えられるとじりじりと値を下げる展開。注目のDeribitの大量のオプションカットやCMEBTC先物6月限の最終取引時間にかけ何度か反発をみせるも99万円近辺で上値を抑えられた。材料的にも、SBIによる国内初の暗号資産ファンドの今夏立ち上げやCoindeskによるクレイトン現SEC委員長のNY南部連邦検事への転出で、前例によればクリプトママことピアース委員が代理委員長就任の可能性といったポジティブな報道もあったが、ヒューストン地域で緊急事態宣言復活もあり米株が値を下げる中、上値を重くしていた。すると日曜日に95万円まで値を下げたが、Binanceの大型アップデートや香港国家安全法採決報道もあり、98万円台に値を戻している。
Outlook
次のイベントは
本日のBTC相場は底堅い展開が続くか。DeribitのオプションやCME先物の期日が集中する注目の四半期末の金曜日を無事通過、上がりそうだったが上値を抑えられた格好か。ヒューストンの緊急事態宣言などコロナの第2波懸念が株式相場、そして株を見ているBTC相場の上値を重くしている形か。一方で、クドロー米NEC議長は局地的な閉鎖はあっても全米規模での経済再閉鎖はしないとしている。また明日30日(日本時間1日)にはムニューシン・パウエル両氏の議会証言もある。追加経済対策議論が活発化しそうで、相場の底入れも近いと考える。
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松田康生 (まつだやすお)
シニアストラテジスト
東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。
短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通
twitterアカウント:@FXcoin_matsuda