2020.7.13【アルト上昇一服で方向感失ったビットコイン、次の材料は?】
2020-07-13 08:34[ 松田康生 ]
通貨 | BTC | ETH | XRP | BCH | LTC |
価格 | 988,292 | 25,531 | 21.4 | 25,155 | 4,738 |
先週金曜日対比 |
▼0.3% | ▼1.5% | ▼1.2% | ▼1.2% | ▼0.3% |
Review
アルトコイン上昇一服
週末のBTC相場はもみ合い推移。3日間を通してほぼ98-100万円の2万円のレンジ内での推移となっている。アルトコインの上昇や金価格の1800ドル乗せもあり100万円台に乗せていたBTC相場だが、新型コロナの感染者増を嫌気した米株の反落などもあり金曜日には一時97万円台まで値を下げていた。しかしギリアド社がエボラ出血熱治療薬レムデシビルにより新型コロナ感染者の死亡率を62%下げる可能性を発表、米株が切り返す中、99万円台まで値を上げるも、このところのアルトターンをけん引していたXRPが20セントを割り込むとBTCも上値が重い展開が続いた。G20がデジタル通貨を容認するとの共同の報道も反応は限定的となった。その後は、クドローNEC議長が米企業に中国投資の再考を訴え、ナバロ補佐官がTikTokやWeChatへの対応強化を示唆、米中対立激化と新型コロナ感染者増で不透明感が増す中、方向感のない展開が続いている。Outlook
次の材料候補
本日のBTC相場は堅調な展開を予想する。週末のBTC相場はアルトコインの上昇一服もありやや方向感にかける展開となったが、その割に底堅い展開が続いている。その背景として、金融相場による株高があり、金曜日もNasdaqは史上最高値を更新している。そういう意味では株式市場が動かない週末はBTCもやや動きにくかったのかもしれない。今朝も米株式先物上昇して始まっており、BTCもこじっかりした展開だ。今週辺りから米銀決算発表が続くが、BTC自体に目立った材料がない中、そうした材料にも反応する可能性があるか。松田康生 (まつだやすお)
シニアストラテジスト
東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。
短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通
twitterアカウント:@FXcoin_matsuda