2020.7.27【年初来高値が見えてきたビットコイン、勝算はあるのか?】

2020-07-27 19:04[ 松田康生

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Review

上値を突破

今週のBTC相場は上昇。6月から続く三角持ち合いを上抜けると、9500ドル(101万円)、10000ドル(106万円)といったレジスタンスを上抜け、年初来高値となる10500ドル(111万円)を伺う展開となっている。Paypal、スタンダードチャータード、マスターカードといった大手企業の参入やオックスフォードとアストラゼネカのコロナワクチン開発進展などもあり底堅く推移していたBTC相場だが、年内のETH2.0リリースの可能性が出てきたこともありETHが上昇、102万円台に乗せると、ホワイトハウスと上院共和党が米追加景気対策で合意したこともあり103万円台に上昇した。しかしBitmain社の内紛激化が嫌気されたか一旦値を下げるも、ETHが年初来高値を更新するとBTCも上昇に転じた。この日は1万ドルを前に上値を重くしたが、60%まで低下したBTCのドミナンツが反発すると、ショートカバーを巻き込み107万円台まで上昇している。

Outlook

BTCに順番が回ってきた

今週のBTC相場は堅調な展開を予想する。先週は「Nasdaqと金を押し上げた緩和マネーは上海株に続き、テスラ株」を上昇させたが「BTCにはまだ順番が回ってきていない」とし、また米ベースマネーの伸びの鈍化がBTC市場がもう一つ伸び切れていない一因としつつ、経済活動は元の水準と程遠い水準にとどまる「レの字」回復下では政策のサポートは当面続くことが予想されることから、循環物色が続く金融市場の中で順番待ちをしている状態と申し上げた。その待ちに待った順番がようやくBTCにも回ってきた様だ。

次は10500ドル

7月に入ってBTC相場は狭いレンジでの取引を続けていたが、この動きを9500ドルトライに失敗、今度は9000ドル下抜けに失敗し、再び9500ドルトライを始めていると申し上げていた。その結果、5月21日の8812ドルと6月1日の10359ドルから始まる三角持ち合いを上にブレーク、当然のように9500ドルと10000ドルのレジスタンスをブレークし、10359ドルの戻り高値と2月13日の10500ドルを伺っている訳だ。

インフレヘッジ

こうした相場を演出しているのはFRBを中心とした金融緩和だが、高値更新を続ける金をよそにテスラ株などピークアウトする銘柄も散見され始めている。上がりすぎれば、下がるのが相場の常だが、ここにきて反対に動き始めた株と金、どちらにBTCはついて行くのかが注目される。上はBTCと金、米株(SP500)との相関係数(30日)の推移。一時、BTCと米株との相関が指摘されたが7月に入って急低下、逆相関の水準に入りつつある。一方で、一時は-0.6と有意な逆相関の水準まで低下していたが、ここにきてプラス圏に急回復を見せている。この数字だけでは何とも言えないが、市場がインフレヘッジを気にし始めている証左と考えれば辻褄が合うだろう。

予想レンジ 100万~140万円

Altcoin



上記は先週金曜日18日を1として、主要5通貨のその後の推移を示したもの。ETHの好パフォーマンスが目立っている。一方、BTCはやや出遅れ気味で、機関投資家のニーズを背景にBTC・ETHが相場を牽引する5月のパターンとはやや異なっている。従って、ETHの上昇は特有の好材料とテクニカルでの好転が影響しているが、先週ご紹介したChainlinkとテスラ株の相似性などを見るに、足元の過剰流動性が少なからず影響しているか。そうした意味でDefi関連トークンのプチブームがETHに飛び火して、相場全体を牽引、BTCの本格上昇に繋がるか、10500ドルがターニングポイントとなるといったところか。

ETH:今週のETH相場は大幅上昇。MesariがETH上でのERC20トークンやETHそのものの日次決済額がBTCを上回ったと報じるなどステーブルコインやDefi人気が高まっていたETHだが、6月以降250ドルのレジスタンスを抜けられずにいた。しかし、ETH2.0に向けた最後のテストネットが8月4日にリリース、うまくいけば11月4日にメインネットにリリースされることが示されるとこの水準を上抜け1割強の上昇。それでも勢いは止まらず、2月の年初来高値を更新すると、300ドルも上抜け、昨年6月の戻り高値をトライしている。

XRP:今週のXRP相場は堅調な展開。7月に入って17.2セントから21.2セントまで上昇した相場は半値押しの19.2セントを割り込んだ水準か下げ止まっていたが、今度は200日移動平均線が横たわる21セントをクリアに上抜け、上旬の反発がダマしではなく相場反転を物語るものだったことを印象付けた。材料的には水曜日に弊社FXcoinがXRP取扱を開始、XRPが貰えるWプレゼントキャンペーンを開始したほか、みちのく銀行がSBIレミットの国際送金サービスの取扱を開始、同社がサービスを提供するベトナムへの送金を可能とした。またアップルの共同創業者ウォズニアック氏がBTC詐欺に関し、詐欺動画の削除に協力的でなかったとしてYoutubeを提訴、同様の提訴をおこなったガーリングハウスCEOの裁判にも影響を与えるか注目されている。

BCH:今週のBCH相場は堅調な展開。グレイスケールがBCH、LTCの公募ファンドを開始したが、すでに私募で開始していることから影響は限定的だったが、ETHやBTCの上昇もあって連れ高へ。Bitmain社の経営陣返り咲いたミクリー氏が、ウージハン氏らによりマイニングマシン1万台が行方不明になったとして内紛の激化を嫌気した売りも散見されたが、その後も順調に値を伸ばしている。

LTC:今週のLTC相場は上昇、上記の通りグレイスケール、BCH、LTCの公募ファンドの開始の影響は限定的だったが、ETHの上昇に主要通貨で最もついていったのがLTCで4月30日以来の50ドルにワンタッチした。




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松田康生 (まつだやすお)

シニアストラテジスト

東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通

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