頭の片隅に入れておきたいビットコインを持たざるリスク~半減期の影響の可能性

2020-07-28 21:18[ 松田康生

トピック 仮想通貨 暗号資産 ビットコイン

BTC相場はいよいよ2月につけた年初来高値10500ドル(111万円)を更新した。これは3月のコロナショックの下げを全戻ししたことを意味し、BTC相場も新たなステージ、即ち昨年6月の高値149万円をトライする局面に入ったと言えよう。この背景として、行き場を失った緩和マネーがアセットを物色する動きがあると指摘してきた。金、Nasadaq、上海株、テスラ株など先月から今月にかけて急騰した銘柄に枚挙がない。暗号資産でもADAやLINKなど中堅どころが上昇、これがETHに飛び火し、ようやくBTCに順番が回ってきた形だ。ただ、この緩和マネーによる循環物色は一時的なブームという側面も否めない。もちろん、バーナンキ元FRB議長はここで緩和を緩めてはいけないと警告し、また米共和党は再度1200ドルの現金給付を予定しており、過剰流動性が引き起こす資産インフレは続くだろう。ただこのブームでの上昇はせいぜい昨年の戻り高値149万円までかそれ以下かといったところかもしれない。アノマリー的にも8月のBTC相場は弱く、ピークアウトしても不思議はない。

ただ一方で忘れてはいけない材料がある。5月12日の半減期だ。半減期はBTCの唯一の実需であるマイナーの売り圧力を半減させるので、基本的には上昇要因となる。しかし、半減期前に期待先行で上昇、半減期を前にして失速するのが従来のパターンだった。更に半減期直後は、採算が悪化したマイナーが、マイニングを停止しハッシュレートが低下したり、資金繰りに困って在庫のBTCを売りに出したりと混乱が生じる。そして、何か月か経過しそうした混乱がひと段落したころに忘れた様に上昇を始める、これが従来のパターンだった。「続:ビットコインの上値が重いことに関する「不都合なデータ」」では2012年も2016年も半減期後に大きく上昇するまで、それぞれ45日、105日を要したとお伝えした。今朝のTwitterでもお伝えしたように、この両者を平均すれば75日になるが、昨日は5月12日から76日目にあたる。

日数に関しては数合わせに過ぎないかもしれないが、仮に半減期後の本格上昇が到来したとするならば、相場は昨年の戻り高値程度では止まらない可能性もある。こうなるとポール・チューダーが購入しているのに自分のファンドは購入していない、いわゆる「持たざるリスク」が意識される展開になりかねない。こうしたシナリオも頭の片隅に入れておいた方が良いだろう。

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松田康生 (まつだやすお)

シニアストラテジスト

東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通

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