2020.7.29【達成感や一巡感が見られるビットコイン、次の注目材料は】
2020-07-29 08:29[ 松田康生 ]
通貨 | BTC | ETH | XRP | BCH | LTC |
価格 | 1,153,451 | 33,597 | 24.4 | 30,999 | 5,923 |
前日比 | ▼0.9% | ▼1.4% | +3.3% | +9.5% | +5.2% |
Review
年初来高値更新で達成感
昨日のBTC相場は大きく上昇した後、高値圏でのもみ合い。2月の高値10500ドル(111万円)を突破すると11500ドル(120万円)近くまで上昇し、その後反落するもレジスタンスだった10500ドルがサポートとして機能し、11000ドル(115万円)近辺での取引を続けている。ETHの年初来高値更新や金価格の史上最高値更新などもあり1万ドルを上抜けたBTC相場だったが、年初来高値となる10500ドルを前に上値を抑えられていた。しかし大口のテザー発行をきっかけに、ブレークすると急騰、さらに米追加経済対策も好感され11500ドル(120万円)近くまでの上昇を見せた。しかし2000ドル手前で金価格が下落に転じると、BTC相場も利食い売りが優勢となったか10500ドル(111万円)近くまで反落。GSが金価格予想を引上げ、出遅れていたBCH・LTC・XRPが上昇するとBTCは117万円台まで値を上げたが、米株の下落もあり115万円近辺での推移となっている。
Outlook
次の注目材料は
本日のBTC相場は底堅い展開を予想する。2月の高値を更新後、反落したBTC相場だったが、昨日Tweetで申し上げた通り10500ドルでサポートされた。出遅れていたBCH・LTC・XRPなどが上昇したことも後押ししたか。これでADA・LINKから始まった上昇がETH、BTCを経て他の主要アルトまで波及、好循環ではあるが一巡感も見られる。一方、足元の金価格上昇に対し緩和マネー流入とともに米中対立激化による逃避フローを指摘する声もある。そうした動きがあれば人民元安に振れるはずで、今晩のFOMCとともに人民元動向にも注目したい。
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松田康生 (まつだやすお)
シニアストラテジスト
東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。
短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通
twitterアカウント:@FXcoin_matsuda