2020.8.14【今年のビットコイン相場に夏休みはあるのか?】

2020-08-14 19:32[ 松田康生

Weekly Report 仮想通貨 暗号資産 ビットコイン ビットコインキャッシュ イーサリアム リップル ライトコイン

Review

12000ドルで達成感

今週のBTC相場は高値圏でのもみ合い。12000ドル乗せに成功するも、年初来高値を更新できず反落、一時120万円を割り込んだが、126万円まで回復、引き続き年初来高値を狙える位置に戻している。強めの米雇用統計を契機に金や株などの上昇に一服感が見られBTCも120万円台まで値を下げていたが、金の下げ止まりや、Chainlinkの上昇などもあり12000ドル乗せに成功した。しかし年初来高値更新に苦戦すると、金が2000ドルを割れ、更にNYダウも反落、それまで買われてきたアセットにアンワインドの動きが広がり、BTCも118万円台まで下落した。1900ドルも割れた金が切り返し始めるとBTCも値を戻し、金に代わってS&P500が史上最高値に肉薄、日経平均もコロナショック後の高値を更新するなど金融相場が続く中、BTCも124万円台まで値を戻し、ETHが400ドルを超え値を伸ばすと、BTCも126万円まで値を戻している。

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Outlook

景気回復で金下落

来週のBTC相場は堅調な展開を予想する。先週は「全米規模での閉鎖は無く、雇用の回復は遅れている状況が、BTCを含んだ各アセットにとって最も都合が良い」状況と申し上げましたが、強めの米雇用統計で回復が進むとの見方から120万円台に下落してしまいました。それでも12000ドル台乗せに成功したのですが、金がピークから200ドル近い急落を見せるなど、先週上昇していたアセットの巻き戻しが進む中、BTCも120万円を割り込んだ。しかし、それでもS&P500が史上最高値を更新、日経平均もバブル崩壊後高値に迫る中、126万円台まで回復、底堅さを見せている。

S&P500や日経平均も回復

上図はBTCと米株(S&P500)、金との相関係数を示したもの。4月頃は金・米株共に高い相関性を示していたが、6月半ばから金との相関が低下、7月に入って米株とも低下傾向にあったが、7月下旬から金との相関性が米株を抜き、この数週間はほぼ金の動きに同調して推移していた。それ故、金の調整と共にBTCも上値を抑えられた格好となっているが、ここに来て一時低下していた米株との相関が上昇、新たなけん引役となりつつある。

夏休みは来るのか?

1年のうちで8月はBTCのパフォーマンスが2番目に悪いが、その一因は夏枯れ相場にある。実需がマイナーの売りであるBTC相場では「閑散は売り」だからだ。上図を見ると6月半ばから7月上旬に出来高が低迷、相場も伸び悩んでいた様子が見て取れる。7月後半から1日200億ドル以上のペースを維持している(除く8、9日)。金に続きSP500や日経平均が高値更新を伺う動きは金融相場でしか説明がつかない。更にBTC購入した米上場企業が出始めた。こうしたインフレヘッジ買いは始まったばかりである気がしている。

予想レンジ 110万~150万円

Altcoin


上図は先週土曜日8月8日を1として、主要5通貨のその後の推移を示したもの。ETHの好パフォーマンスが目立ち、BTCがそれに続いている。足元ではCMEの建玉増加やGrayscaleのファンド人気も伝わっており機関投資家からのフローが戻り始めていることを示している。米Nasdaq企業がインフレヘッジとして2.5憶ドル相当のBTC買いを行ったと発表したが、こうした動きは氷山の一角だったのかもしれない。

もう一つ、気になる動きが、BCHとLTCの低パフォーマンスだ。先々週イーサリアムクラシックで発生した大規模なリオーグは51%攻撃だったことが判明した。BTCのような膨大なハッシュパワーを要するチェーンはともかく、BTCやETHなど大規模なチェーンと同じないし似たアルゴリズムを使用するチェーンはBTCやETHからハッシュパワーをシフトすることで51%攻撃が可能となると指摘されていたが、それが現実の被害となって表れた結果、BTCとマイニングマシンが流用可能なBCHや比較的近いLTCが上値を抑えられた可能性がある。

ETH:今週のETH相場は堅調な展開。イーサリアムクラシックの51%攻撃を受け、開発者が様々な議論を講じるなど、コミュニティに若干の動揺が走ったが、現実の問題として規模の大きいETHは攻撃されにくく、更にPoSも控えていることもあり相場には大きな影響は見られなかった。一方、中国のブロックチェーン・サービス・ネットワーク(BSN)の英語版が発表され、GoogleやAWSがパートナーと判明したが、BSNに採用されているERC20トークンChainlinkが急騰、BCHを抜いて時価総額5位になったが、一方で同じくERC20トークンであるDeFi関連のYAMがバグにより価値がゼロになったが、いずれもETHへの影響は限定的だった。またガス代が2日連続で過去最高を記録した事も嫌気されたが、金曜日に400ドルを抜けると急騰、需要の強さを印象付けた。

XRP:今週のXRP相場は30-32円でのレンジ取引。Panteraのダン・モアヘッドCEOが10年後生き残っている数少ないトークンとしてXRPを挙げたが、目立った材料が見られない中横ばい推移を続けた。一方で、先週XRPBTCの重要なレジスタンス0.000023を抜け0.000028までオーバーシュートした反動で0.000024台までの反落を見せる中、30円を割り込む場面も見られたが、金曜日のETHの反発もあり32円近辺まで値を戻している。

BCH:今週のBCH相場は上値の重い展開。週初よりViaBTC創始者からや分裂話が飛び出し、Chainlinkに時価5位の地位を奪われる展開。イーサリアムクラシックの51%攻撃も影響したか一時3万円割り込んでいた。

LTC:今週のLTC相場上値の重い展開。イーサリアムクラシックの51%攻撃に上値を抑えられる展開。NY州当局やGrayscaleのTVCMでBTCやBCHなどと一緒に取り上げられるなどメジャーどころと似ているが故のメリットもある模様だ。




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松田康生 (まつだやすお)

シニアストラテジスト

東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通

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