2020.9.4【急落したビットコイン、まだ調整局面か、弱気相場入りか】

2020-09-04 20:52[ 松田康生

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Review

8月の上昇を失う

今週のBTC相場は大きく下落。BTC自体に目立った材料がない中、アルトコインの上昇に連られじりじりと127万円台まで上昇。12000ドル乗せに成功するも維持できず反落を始めると118万円割れで8月17日をトップとするヘッドアンドショルダーを形成。下げ足を強めると、7月に上抜けた2月の高値10500ドル(111万円)も割れ、何とか10000ドル(106万円)手前で下げ止まっている。上昇・下落の主因はDeFi人気のETHの乱高下。分散交換所のUniswapの出来高が米最大手交換所コインベースを上回るなどDeFi人気が止まらない中、新規に交換所にロックアップするETHが急増。需要増の思惑からETHが大きく値を上げる中、BTCも12000ドルに成功した。金融相場の象徴だったテスラ株が崩れ始める中、BTCも下げに転じると、ガス代の高騰やDeFiを不安視する動きからETHが値崩れを起こし、BTCも急落。NYダウも反落すると1万ドル近辺まで値を下げた。

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Outlook

調整局面続く

来週のBTC相場は底値を固める展開を予想している。先週は「平均インフレ目標の導入により、市場が最も確認したかった、インフレが2%を超えても金融緩和を続ける点が確認された」ので「BTC相場は底を確認して徐々に上昇に転じ」るとしつつ「本格的回復は投資家が戻ってくるレイバーデイ以降か」とした。予想通り、市場は118万円台から125万円まで回復、そこから「12000ドル乗せには追加の材料が必要か」と申し上げた。その翌日に12000ドル乗せに成功したが、その水準を維持することはできず、金曜日の急落に繋がった。


 出典:DEFI PULSE

金融相場は終わっていない

12000ドル乗せを実現した原動力はETHの上昇。火曜日に450ドルを抜け年初来高値を更新すると、一時500ドルを覗う勢いだったが、その後、反落し、ほぼ上に行って来いの展開となった。ETHの上昇を支えた要因の一つがDeFi人気。DeFiで日本で流通していないトークンを購入したり、驚くような高利回りで運用したりするには、まずETHなどを分散取引所に差し入れる必要があり、その需要でETHが上昇するというストーリーだ。確かに説得力がある説明で、このところのETH高に大いに影響を与えたと推察される。しかし先週1週間だけで2百万ETHがロックアップ、420ドル換算で8.4憶ドル、これに対し出来高は約1000億ドル。出来高の1%に満たない買いが価格を2割以上押し上げたのは流石に行きすぎだったせいか、その後、大きく反落することとなった。

1万ドルを維持できれば

今のインフレ率が1%で目標を2%から平均2%にするということは現時点でのインフレ目標を引き上げたことに等しい。従って、米投資家からのインフレヘッジ需要が見込まれるが、投資家が夏休みから帰ってくるのはレイバーデイ明けからで、今週から徐々に相場は上向こう。但し、ここ2年の上昇局面では調整は2割以内に収まっているが、今回も既に2割近い下落を見せており、この水準で下げ止まれるかがポイントとなる。

予想レンジ 110万~150万円

Altcoin

上図は先週土曜日8月29日を1として、主要5通貨のその後の推移を示したもの。まずETHの好パフォーマンスが目立つ。そのETHだが、実は上に行って来いの値動きで週初とほぼ変わらない水準で終わっている、即ち29日に400ドルを抜けて、週央に500ドル手前(489ドル)で跳ね返されて、400ドル近辺に戻ってきている訳で、DeFi人気で買われすぎた分を吐き出しただけの格好となっている。

これに対して、他の通貨は上昇局面ではETHについていけず、下落局面だけ同じような幅で下落している。結局、ETHに振らされた1週間だったことを物語っているが、ETHの値崩れが、実は他の通貨で溜まっていたロングポジションをあぶりだす格好となっている。ほぼ3日で2割の上昇はスピード違反で反落させられたが、ETH自体は決して弱い訳ではなく、まだDeFiブームも終わった訳では無いことを示唆しているのかもしれない。ただ、今までのよりは取捨選択が起こりやすい展開になりそうだ。

ETH:今週のETH相場は上に行って来いの展開。週初はイーサリアムクラシックの今月3回目の51%攻撃もあり、上値を重くするも何とか400ドル(42000円)台に乗せると、DeFi大手のUniswapでの出来高がコインベースを上回るなどDeFi人気が話題となり45000円近辺まで値を上げた。同じくDeFiのヤーン・ファイナンスによるyETHのローンチがETHの上昇要因となるとの見方や実際にロックアップされるETHが急増する中、46000円レベルを上抜け年初来高値を更新、50000円台に値を伸ばした。しかしガス代が急騰、手数料負担でDeFiでの採算が悪化するとともに、このままではETHの処理能力が限界に達するとの見方もあり500ドル(53000円)手前で上値を重くすると反落を始め、450ドル(46000円)レベルで一旦下げ止まるも再度下落、結局400ドル(42000円)割れで若干反発を見せている。

XRP:今週のXRP相場は上値の重い展開。28円台からじりじりと値を上げ、FlareプロジェクトによるSparkトークンのエアドロップの配布者確定基準日が12月に決まったことを好感、30円台に乗せると32円近辺まで値を伸ばした。しかしBTCやETHの下落に連れ安となると一時25円台まで値を下げたが27円台に切り返している。

BCH:今週のBCH相場は大きく下落、分裂騒動が嫌気されBTCの上昇に劣後していたBCHだが、ビットコイン・ジーザスでBCHサポーターであるロジャー・バー氏が分裂が避けられないとの見方を示すと時価総額TOP10にすら残れないとの悲観的な見方が広がり、下落局面のきっかけの一つを作った感もある。

 

LTC:今週のLTC相場は上値の重い展開。ETCの51%攻撃も影響したのか6000円近辺で上値を重くしていたが、アルトコイン上昇の流れの中、6000円台後半まで値を伸ばした。その後5000円台前半に値を落としている。




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松田康生 (まつだやすお)

シニアストラテジスト

東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通

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