2020.10.1【ビットコインは9月のジンクスを跳ね返せず、10月の注目点】
2020-10-01 14:07[ 松田康生 ]
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後半はレンジ取引
今月のBTC相場は上値の重い展開。12000ドル(127万円)で跳ね返されると値を崩し始め、11000ドル(118万円)をネックラインとしたヘッドアンドショルダーを形成、今度は10000ドル(105万円)をトライする展開。何度か割り込むも何とかサポートされると、10000ドルと11000ドルのレンジ取引に終始した。ETHの上昇もあり12000ドル乗せに成功したBTC相場だが、株式市場の変調や続くDeFi市場の値崩れで急落、今度は10000ドル割れを試す展開となった。一時は10000ドルを割り込んだが、ギリギリ弱気相場入りを逃れると、レイバーデイ明けから徐々に米投資家が戻り始め、米株などと共に値を戻し始めた。FOMCでインフレ目標の実質引き上げが明確化されると116万円台に値を伸ばしたが、11000ドルを抜けた水準で上値を抑えられると、UNIなど期待されたDeFi銘柄が反落、米大統領選への警戒感もあってか10000-11000ドルのレンジでの取引が続いている。松田康生 (まつだやすお)
シニアストラテジスト
東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。
短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通
twitterアカウント:@FXcoin_matsuda