2020.10.9【レンジ上抜けあるか?Square社のビットコイン買いの意義】

2020-10-09 20:27[ 松田康生

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Review

Square社のBTC買いで反発

今週のBTC相場は底堅い展開。週末にかけ急上昇する局面も見られたが、先週に続き、上が11000ドル、下が10000ドルのレンジ取引を続けている。トランプ大統領のコロナ感染で109万円台まで値を下げていたBTC相場だが、回復・退院が伝わると114万円台まで値を戻していた。しかし同大統領が追加景気対策協議を打切ると111万円台まで下落した。その後、航空会社・中小企業支援、個人への1200ドル給付に関しては署名すると113万円台に値を戻した。次に先週、米当局から訴追されていたBitMEXのアーサー・ヘイズCEOが退任したこともあり再び111万円台まで下落。しかし、米株が堅調に推移すると下げ止まり、更にTwitter創業者のジャック・ドーシー氏がCEOを務めるSquareが5千万ドル分のBTCを購入したと伝わると、9月後半に形成していた三角持ち合いをブレーク、116万円台まで上昇したが11000ドル(118万円)を前に上値を抑えられている。

Outlook

上値は重いが、下値は堅い展開

来週のBTC相場は高値圏でのみ合い推移を予想する。先週は、大統領選で「どちらかに方向感が決まるまで、投資家としては積極的にポジションを取りにくい展開が続くが、国慶節の期間は過去5年連続で上昇しており「上値は重いが、下値は堅い展開が続く」と申し上げた。週央は三角持ち合いでレンジを徐々に狭めていく、まさに想定通りの展開。週末にかけて急反発する局面も見られたが、結局、9月から続くレンジの上限手前で抑えられており、実際に下値は堅いが、上値が重い展開となっている。


(出典:RealClaerPolitics)

大統領選挙の結果はまだ分からない

上は米RealClaerPoliticsによるペンシルバニア州・ミシガン州・ウィスコンシン州・フロリダ州・ノースカロライナ州・アリゾナ州の激戦区6州の両候補の支持率推移。全米では10ポイント近く支持率で離されているトランプ氏だが、激戦区に限れば4.6ポイント差。投票日まで26日時点でこの差は2016年のクリントン候補との差5.1より小さい。勿論、バイデン氏が優位には違いはないが、まだ結果は分からないと考える市場参加者が多いのではないだろうか。一部では、バイデン勝利でも株高だとか、もうバイデン圧勝で株高だとか、このどちらともつかない状況に終止符を打とうとする動きもみられるが、そうしたマスコミの事前予想に見事に裏切られた前回の記憶が残っている参加者は、彼らの言葉を鵜呑みにできずにいる。それが現れたのが、トランプ氏のコロナ感染でのリスクオフと退院によるリスクオン相場で、引き続き結果が分かるまで投資家の動きは限定的になろうし、仮にバイデン勝利確実となれば、法人税が21%から28%に上昇する訳で、株の下落は避けようがない。

SquareのBTC買いの意義



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松田康生 (まつだやすお)

シニアストラテジスト

東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通

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