リップルウィークリー なぜXRPはSWELLで売られたのか?

2020-10-21 14:20[ 松田康生

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なぜXRPはSWELLで売られたのか?

リップル社の年に1度のカンファレンスSWELLが閉幕した。会議では金融包摂やリップルネット・ODLの普及状況、CBDCの検討状況や問題点、Line of Creditの詳細などが話された。Line of Creditについては先週の本稿での説明に一部誤りがあり、売買形式ではなく貸出の形態をとる模様。同社サイト上にあるXRPの貸出やリース形態をとらないというのは税務上の話だった様だ。また、ODLを用いた送金がリップルネットを利用した送金の20%、累計で20憶ドルに達したことが明らかにされた。さらには、RippleNetを用いた送金のデモでBank of Americaが登場して一部で話題となった。ただ、総じて新味に欠ける内容で期待感が高かった分、失望売りを招いたといった説明も散見された。以前、報道があった日本でのODL開始といった発表があれば違っていたかもしれない。また、Line of Creditについても、送金企業に対しXRPの流動性を貸し出す分、リップル社の手持ちが不足する可能性もあることから第2四半期のレポートにあった様に市場からのXRP購入も検討しているといった説明があれば市場も反応したことだろう。

しかし、XRP相場は日本時間の14日の午前中、すなわちSWELL開幕(日本時間16時)より若干前から売られ始めており、SWELLの内容を聞いた上で失望売りが出たという説明には違和感がある。ODL(当時はxRapid)の商用化で大きく上昇した2018年のSWELLだが、事前に一部で報道されており開幕前に大きく上昇していた分、開幕前日をピークに相場が下がったこと、2019年もSWELL開幕前にピークを迎えていたことから、市場参加者は当初からSWELLの内容にかかわらずSell on the Factで売るつもりだった可能性が高い。かくして2020年も前日に26セントのピークを付け下落したが、面白いことにSWELL閉幕と同時に下げ止まった。その後、OKExショックで一時24セント割れとなったが、昨日25セント近くまで反発を見せている。大口の買いも噂されているが、これは、2度あることは3度あるとSWELL開幕前から売り込んだものの、むしろ売りすぎて買い戻しを誘発した可能性もある。むしろ、今年は例年のパターンで売り込んだ結果、ショートカバーを起こしたSWELLだったのかもしれない。(10月21日FXcoin )

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松田康生 (まつだやすお)

シニアストラテジスト

東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通

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