2020.10.23【年初来高値更新のビットコイン、この上昇はどこまで続く】

2020-10-23 21:33[ 松田康生

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Review

年初来高値更新

今週のBTC相場は大きく上昇。先週、8月の高値と9月の安値の半値戻しで11100ドル(117万円台)を上抜けると、半値戻しは全値戻しの格言通り堅調に値を伸ばし年初来高値を更新、更に13000ドルも突破し138万円まで値を伸ばしている。先週末は120-121万円近辺でもみ合い推移をしていたBTC相場だが、月曜の海外時間に入るとアルトコインやユーロの上昇もあり週末のレンジを上抜け124万円台へ上昇、火曜日の夜には126万円台と海外時間になると買われる展開が続き、12000ドルにワンタッチしてみせた。翌水曜日はアジア時間の夕方に12000ドルを再び上抜けると、海外時間にはPaypalのBTC市場参入を好感して年初来高値を更新、アジア時間に入っても勢いは止まらず、遂には13000ドル(138万円)にワンタッチした。流石に1晩で1000ドル上昇した反動で132万円台に値を下げたが、Paypal社によるM&A検討報道もあり再び13000ドルを伺っている。

Outlook

レジスタンスを抜け相場は走った

来週のBTC相場は堅調な展開を予想する。先週はレジスタンスを突破した割に相場が走らない理由として「状況はバイデンが圧倒的に有利だが、まだ逆転の可能性があるといった状況で、市場としてはレンジを切り上げるが、まだ本格的に様子見姿勢を崩せない」として「高値圏でのみ合い推移」を予想した。しかし、市場は、特に海外時間に上伸し、年初来高値を更新した。米国を中心とした海外投資家が我慢できずフライングした格好か。

相場が走った理由

今週、相場がここまで走った要因の一つにドル売りがある。上はBTCUSDとドルインデックスの推移。特に今週前半の上昇をUSD相場が先導した様子が伺える。実は今週は米景気対策協議が山場を迎えていたが、決裂ならドルの失望売り、合意なら財政赤字拡大でドル売り、結局、どちらに転んでもドル売りだとドル安が進んだ格好だ。実はBTCも似た構造で、トランプ勝利なら株上昇でBTC買い、バイデン勝利なら財政赤字で逃避買い、どちらに転んでもBTC買いと気づいた市場が選挙結果を待たずに動き始めた。これが今週の上昇の背景と考えている。

この上昇はどこまで続く

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松田康生 (まつだやすお)

シニアストラテジスト

東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通

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