2020.11.13【16000ドル超えのビットコイン、堅調相場はどこまで続く】
2020-11-13 13:27[ 松田康生 ]
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16000ドル突破
今週のBTC相場は高値圏でのもみ合い。週末に149万円まで下落、164万円台まで値を戻すも年初来高値は抜けきれず、160万円台でのもみ合い推移を続けている。週末にバイデン氏に当確が出ると、大統領選出が長引き混乱が深まるというシナリオが後退、149万円近辺まで値を下げていたBTC相場だが、15000ドルを割れた水準では押し目買いが殺到、160万円台に値を戻すと、ファイザーのワクチン開発が順調との報で株式相場が上昇すると164万円台まで値を上げた。しかし16000ドルを前に上値を重くすると、リスクオフの巻き戻しからか金が100ドル値を下げる中、BTCも15000ドルを再び割り込んだ。しかし押し目買いにサポートされると、Paypalの暗号資産サービス開始の報によって16000ドルを突破。対円でも170万円に乗せており、堅調な推移が続いている。Outlook
堅調な展開
来週のBTC相場は堅調な展開を予想する。先週は「大統領選後のビットコイン、次の調整は2万ドルの前か後か?」と、この上昇相場の中で次の調整のタイミングが注目されると指摘、あまり自信はないが「2万ドル回復前に一度来る」と申し上げた。しかし、押し目には買いが殺到する様に「この相場はまだ若い」とし「堅調な展開」を予想した。早速、土曜日の夜から1割程度の調整を見せたが、すぐさま押し目買いが入るなど、ほぼ想定に近い展開となった。シナリオ別予想
ただコロナワクチンの開発に目途がつき、早ければ今月中にも配布が始まるという割には上がり切れていない印象もある。これは⑤の混乱シナリオで買われていた相場がバイデン当確で調整したが、その後は②のグリッドロックとワクチン開発で景気対策が遠のいた下落圧力とトランプ陣営の居座りによる混乱シナリオ再浮上による上昇圧力が拮抗しているからと考える。ドラッケンミラー氏の翻意などもあり若干買いが勝っているイメージだ。
コロナ関連株とBTC
松田康生 (まつだやすお)
シニアストラテジスト
東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。
短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通
twitterアカウント:@FXcoin_matsuda