2020.11.20【ビットコインの史上最高値更新はまだ少し早いと考える理由】

2020-11-20 16:20[ 松田康生

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Review

時価総額で史上最高

今週のBTC相場は堅調な展開。17000ドル(177万円)を突破に成功すると、更に18000ドル(187万円)を突破し、一時時価総額で史上最高値を更新、その後、やや失速している。BCHのHFでABC側のブロック生成が進まなかったこともあり弱含んでいたBTC相場だが16000ドル割れでサポートされるとモデルナのワクチン開発進展と株高やSECクレイトン委員長の年内辞任・ETF進展への期待もあり17000ドル近辺まで上昇した。更に元トランプ陣営の報道官が運営するSkyBridge CapitalやMariner Wealth Advisorsといった新規機関投資家の参入、更に調整を予測していたジョー・ボリンジャー氏やBTC懐疑派だったHF界の大物レイ・ダリオ氏らがBTC上昇を認め始めると18000ドル近辺まで上昇、更に中国のCCTVにBTC高が報じられると192万円、18500ドル近辺まで値を上げたが、時価総額で史上最高値を更新、達成感もあり180万円割れまで調整売りが出ている。

Outlook

ほぼ予想通りの展開

来週のBTC相場は高値圏でのもみ合い推移を予想する。先週は「グリッドロックとワクチン開発で景気対策が遠のいた下落圧力とトランプ陣営の居座りによる混乱シナリオ再浮上による上昇圧力が拮抗」しているが「米市場でのインフレヘッジ」が続くとして差し引き若干のプラスと「堅調な展開」を予想した。また月曜のDaily Reportで「まだ上値余地がある」とし、火曜日に今週中に次のターゲット18000ドルをトライするとしたが、水曜には「18000ドルで警戒が必要」と指摘、192万円からのピークアウトも含め、ほぼ予想通りの展開となった。



2万ドルは再来週以降か

ピタリ賞だった背景にBTC相場のレンジブレークサイクルがある。理論値が無いBTCは需給次第でいくらにでもなるが、こうした急騰局面でも参加者の目が慣れる必要がある。今回で言えば12000ドルから2000ドルずつレベルを切り上げるのに2週間弱を要している。従って来週の2万ドルトライは時期尚早と考える理由の一つだ。


まだ早いと思う理由





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松田康生 (まつだやすお)

シニアストラテジスト

東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通

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