マトリクス投資法によるビットコイン テクニカル分析
2020-12-01 17:45[ 中村健太郎 ]
ドル建て史上最高値を目前に各シグナルに変化が表れている。RSIでは典型的な売りシグナルであるダイバージェンスを示現しているなど、トレンド変化が近い可能性が高い。20000ドルに到達した場合、この水準が大きなレジスタンスとなる可能性が高い。
マトリクス投資法によるトータルスコアはプラス1であるため、自己のビットコイン想定投資額の上限の10%をロングポジションにする。なお、前週はプラス+4であったため、すでに40%のロングポジションがあった場合は、30%分ポジションを減らす(利食う)。
【個別ツールごとの分析】
① パターンフォーメーション

ドル建の史上最高値にあと一歩のところまで上昇。史上最高値を更新後すると20,000ドル(2,090,000 @104.50)が大きなレジスタンスとなりそうだ。
② 移動平均線

9日移動平均線と21日移動平均線がゴールデンクロスを示現後、それぞれ移動平均線が右肩上がりとなっていたが、9日移動平均線がやや横ばい気味になりつつあり、トレンドの変化が起こる可能性が高い。
③ 一目均衡表

相場の方向性を示す基準線は上向きとなっており基調は強い。最も強い買いシグナルである”三役揃い踏み”はまだ示現したままとなっているので、堅調な推移が予想される。
④ ボリンジャーバンド

バンド幅が右肩上がりの平行線となっている。しかし、足元ではバンド幅が収斂する動きも見せておりトレンドの転換があるか見極めたい。
⑤ RSI

70.6でやや買われすぎ水準。高値を更新し続けているが、RSIは水準を切り下げており、これはダイバージェンスと呼ばれる売りシグナル。強気相場からの転換が近い可能性が高い。
【 まとめ 】
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<総合>
中村健太郎 (なかむらけんたろう)
大手総合商社で為替予約・ポジション管理、トレードファイナンス、バックオフィス等、幅広く財務関連業務の経験あり。海外(シンガポール)では、アジア・大洋州地域のコーポレートファイナンスに従事し、2019年10月より現職。