マトリクス投資法によるビットコイン テクニカル分析
2020-12-08 17:28[ 中村健太郎 ]
これまでは買いシグナルが多く示現していたが、20000ドルを目前に各ツールで異なる方向性を見せている。移動平均線や一目均衡表では引き続き強い買いシグナルが出ている一方、RSIでは売りシグナルが点灯している。総合スコアは引き続きプラスを維持している。
マトリクス投資法によるトータルスコアはプラス3であるため、自己のビットコイン想定投資額の上限の30%をロングポジションにする。
【個別ツールごとの分析】
①パターンフォーメーション

足元では三角持ち合いを形成しており、方向感がない。どちらにブレイクするかを見極めてから方向感を見定めたい。②移動平均線

9日移動平均線と21日移動平均線がゴールデンクロスを示現後、それぞれ移動平均線が右肩上がりとなっており、堅調な推移が持続しそうである。③一目均衡表

相場の方向性を示す基準線は上向きとなっており基調は強い。最も強い買いシグナルである”三役揃い踏み”は引き続き示現したままとなっているので、堅調な推移が予想される。④ボリンジャーバンド

バンド幅が右肩上がりの平行線となっている。しかし、足元ではバンド幅が収斂する動きも見せておりトレンドの転換があるか見極めたい。⑤RSI

58.6でやや買われすぎ水準。Dec 1の高値をつけたときは87.5と極めて高い水準にあったが、やや落ち着いてきている。ただし、今後50を割り込んでくるようであれば、もう一段安となる可能性が高まる。【まとめ】



中村健太郎 (なかむらけんたろう)
大手総合商社で為替予約・ポジション管理、トレードファイナンス、バックオフィス等、幅広く財務関連業務の経験あり。海外(シンガポール)では、アジア・大洋州地域のコーポレートファイナンスに従事し、2019年10月より現職。