マトリクス投資法によるビットコイン テクニカル分析
2021-01-12 17:55[ 中村健太郎 ]
年末年始にかけて最高値を更新し続けていたが、1月8日をピークに反落。移動平均線や一目均衡表のシグナルでは強気が続いていているが、ボリンジャーバンドやRSIはやや弱気のシグナルとなっており、各シグナルで方向感が割れている。
マトリクス投資法によるトータルスコアはプラス2であるため、自己のビットコイン想定投資額の上限の20%をロングポジションにする。なお、前週はプラス+5であったため、すでに50%のロングポジションがあった場合は、30%分ポジションを減らす(利食う)。
【個人ツールごとの分析】
① パターンフォーメーション

2万ドル突破後から続く上昇トレンドチャネルを継続していたが、下のサポートを割ると上昇一服となる。一度割れているがダマシの可能性あり。本格的に割れると反落のシグナルとなる。
②移動平均線

9日移動平均線と21日移動平均線がゴールデンクロスを示現後、引き続きそれぞれの移動平均線が上方向となっていることから強気相場が続いている。
③一目均衡表

相場の方向性を示す基準線が上向きとなっているため基調は強い。引き続き買いシグナルである”三役揃い踏み”は引き続き示現したままとなっている。
④ボリンジャーバンド

下記のボリンジャーバンド反落の3段階の①から②に掛けての状況。上昇相場が一旦終了した可能性が高く、反落の兆しを見せている。
<ボリンジャーバンド反落の3段階>
- 第①段階 Lowerバンドが上向きとなる→相場の反落が近い
- 第②段階 バンド幅の拡大が停止し収斂する→上昇相場が一旦終了した可能性大
- 第③段階 相場がMidバンドを下方ブレイク→Lowerバンドに向けての下降局面入り
⑤RSI

55.3でほぼニュートラル水準やや買われすぎ水準。Jan 8の高値をつけたときは91.7と極めて高い水準にあったが、落ち着いてきている。ただし、今後50を割り込んでくるようであれば、もう一段安となる可能性が高まる。
【まとめ】
< チャートポイント >
< 個別ツール >

< 総 合 >

中村健太郎 (なかむらけんたろう)
大手総合商社で為替予約・ポジション管理、トレードファイナンス、バックオフィス等、幅広く財務関連業務の経験あり。海外(シンガポール)では、アジア・大洋州地域のコーポレートファイナンスに従事し、2019年10月より現職。