リップルウィークリー リップル社がSECに反論
2021-02-05 14:16[ 松田康生 ]
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リップル社がSECに反論
リップル社はSECによる提訴に対する反論を公表した。90ページを超える反論文は、大きく3部構成となっており、①リップル社の主張に関し16項目。②404段落のSECの主張に1つずつ反論。③7つ抗弁の順番で記載されている。同社の顧問弁護士Stu Alderotys氏は同社の従業員宛の通知の中で本件について以下のように要約している。まず、リップル社はXRPの保有者と投資契約を結んだことはない。また、リップル社はICOを実施したこともなく、XRPを保持してもリップル社の収益または利益の一部を受け取れる訳ではない、など7つの理由を挙げXRPは投資契約に当てはまらないとした。続けて米国司法省およびFinCENが2015年と2020年にXRPは仮想通貨であると判断したこと、日本やシンガポールでもXRPは証券扱いされていないことなどを例に挙げSECは国内外の当局と歩調が合っていないと主張。XRPの機能とBTCやETHの機能との間に根本的な違いがないのに、BTCとETHは証券認定されずにXRPを証券とすることはSECが勝者と敗者を恣意的に決めており、SECによって提出された申出には、文脈から外された引用で事実と異なる記載が多くあるとしている。(1月29日Ripple)
全体としてはリップル社の従来の主張と大きくは変わらないが、BTCやETHとXRPは機能面で大きく違いがなく、SECが恣意的に勝者と敗者とを決めているとした点が目新しい。
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松田康生 (まつだやすお)
営業推進部 部長代理
東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。
短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通
twitterアカウント:@FXcoin_matsuda