マトリクス投資法によるビットコイン テクニカル分析
2021-03-16 15:53[ 中村健太郎 ]
移動平均線ではゴールデンクロスが示現し、買いシグナルとなっているが、RSIではダイバージェンスが示現し、売りシグナルとなっている。各ツールにおいて、結果はまちまちとなっているが、総合スコアは引き続きプラスを維持している。
マトリクス投資法によるトータルスコアはプラス1であるため、自己のビットコイン想定投資額の上限の10%をロングポジションにする。なお、前週はプラス+2であったため、すでに20%のロングポジションがあった場合は、10%分ポジションを減らす(利食う)。
【個別ツールごとの分析】
① パターンフォーメーション

Feb 28の安値からMar 14の高値の半値押し水準(566万円)がサポートラインとなる。半値押し水準を下方ブレイクした場合は、下落速度が加速する可能性が高い。
② 移動平均線

9日移動平均線と21日移動平均線において、ゴールデンクロスを示現している。一方、9日移動平均線がローソク足を下抜けており、買いシグナルが一時的となる可能性にも注意しておきたい。
③ 一目均衡表

相場の方向性を示す基準線は横向きとなっており方向感には欠ける。遅行線とローソク足がクロスしており、下方ブレイクした場合は売りシグナルとなる。
④ ボリンジャーバンド

上下バンドが拡大しており、上昇局面入りしたことが伺える。当面はMidバンドがサポートとなる可能性が高い。
⑤ RSI

足元では51.5とニュートラル水準。Mar14の高値を更新した局面で、RSIは83.6から80.8と下げており、これはダイバージェンスと呼ばれる売りシグナルが示現している。
【まとめ】
< チャートポイント >
< 個別ツール >

< 総 合 >
中村健太郎 (なかむらけんたろう)
大手総合商社で為替予約・ポジション管理、トレードファイナンス、バックオフィス等、幅広く財務関連業務の経験あり。海外(シンガポール)では、アジア・大洋州地域のコーポレートファイナンスに従事し、2019年10月より現職。