今年最大の材料の可能性~米ビットコインETFは承認されるか~申請続く背景を考える

2021-03-18 16:09[ 松田康生

トピック 仮想通貨 暗号資産 ビットコイン

今年に入って、アメリカでBTCのETFの申請が続いている。既に2度申請を取り下げているVanEckがCBOE BZXを上場先として再申請すると報じられ(実際の申請は3月となった模様)、続いて1月にはValkyrie、2月にはNYDIGと新規申請が続いた。米国におけるBTC ETFについては2018年頃に非常に注目を集め、BTC市場の最大の材料の1つであったが、翌2019年には下火になっていき、昨年は殆ど話題に上らなかった。それが、今年に入っての申請ラッシュの背景と、承認される可能性について、過去の経緯を振り返りながら考えたい。



金融商品の中で「20世紀最大の発明の1つ」と呼ばれるETFが始めて現れたのは1990年で、カナダのトロント証券取引所に上場されたTIPS35と言われる株式ETFだった。米国に初めて現れたのは1993年1月、SPDR トラスト シリーズ1というS&P500 に 連動する株式ETFでアメリカン証券取引所、現NYSE Arca取引所に上場された。因みに、日本で初めて株式ETFが登場したのは1995年だ。金ETFが始めて上場されたのは2003年3月、オーストラリア証券取引所だった。それから1年半遅れて2004年11月に米国でSPDR Gold Sharesが登場、今では世界最大の金ETFとなっている。



注目すべきはその後の金価格の上昇で2003年3月に1トロイオンス当たり350ドルだった金価格は、2011年8月には1900ドルまで上昇している。運搬・保管にコストがかかり機関投資家から敬遠されていた金への投資が、ETFの登場により彼らの分散投資の対象となり、価格が5倍以上に上昇した訳だ。保管にコストがかかるBTCについても状況は似ているとして、ETF導入により価格が上昇するとの期待が高まっていた所以の一つだ。注目すべきはその後の金価格の上昇で2003年3月に1トロイオンス当たり350ドルだった金価格は、2011年8月には1900ドルまで上昇している。運搬・保管にコストがかかり機関投資家から敬遠されていた金への投資が、ETFの登場により彼らの分散投資の対象となり、価格が5倍以上に上昇した訳だ。保管にコストがかかるBTCについても状況は似ているとして、ETF導入により価格が上昇するとの期待が高まっていた所以の一つだ。

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松田康生 (まつだやすお)

シニアストラテジスト

東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通
twitterアカウント:@FXcoin_matsuda

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