マトリクス投資法によるビットコイン テクニカル分析
2021-03-23 17:59[ 中村健太郎 ]
各ツールにおいて目立ったシグナルが出ていない。これまでと比べ、やや弱気シグナルが示現しつつあるので、トレンド転換の見極めが重要なタイミングに差し掛かっている。ポジションメイクは各ツールのシグナルが示現してから実行したい。
マトリクス投資法によるトータルスコアはマイナス1であるため、自己のビットコイン想定投資額の上限の10%をショートポジションにする。(現物取引の場合、ロングポジションがあればスクエアにする。)
【個別ツールごとの分析】
① パターンフォーメーション

引き続き、Feb 28の安値からMar 14の高値の半値押し水準(566万円)がサポートラインとして機能している。半値押し水準を下方ブレイクした場合は、下落速度が加速する可能性が高い。
② 移動平均線

9日移動平均線と21日移動平均線において、ゴールデンクロスを示現後、堅調に推移したが、足元では9日移動平均線が下向きとなっているため、トレンド転換が近い可能性が高い。
③ 一目均衡表

相場の方向性を示す基準線は横向きとなっており方向感は欠ける。遅行線とローソク足がクロスし、下方ブレイクした場合は売りシグナルとなる。
④ ボリンジャーバンド

下記のボリンジャーバンド反落の3段階の②から③に掛けての状況。Midバンドを下方ブレイクすると、Lowerバンドに向けての下降局面入りとなる。
<ボリンジャーバンド反落の3段階>
- 第①段階 Lowerバンドが上向きとなる→相場の反落が近い
- 第②段階 バンド幅の拡大が停止し収斂する→上昇相場が一旦終了した可能性大
- 第③段階 相場がMidバンドを下方ブレイク→Lowerバンドに向けての下降局面入り
⑤ RSI

足元では47.3とニュートラル水準。方向感は特にない。
【まとめ】
<チャートポイント><個別ツール>
<総 合>
中村健太郎 (なかむらけんたろう)
大手総合商社で為替予約・ポジション管理、トレードファイナンス、バックオフィス等、幅広く財務関連業務の経験あり。海外(シンガポール)では、アジア・大洋州地域のコーポレートファイナンスに従事し、2019年10月より現職。