なぜXRPは200円まで上昇したのか?

2021-04-15 16:00[ 松田康生

トピック 仮想通貨 暗号資産 ビットコイン

XRPの上昇が止まらない。弊社は、XRPが20円台だった昨年末、2021年末に100円に達すると予想、4月6日時点でその100円に達した。少し上昇のペースが速いと思っていたところ、その1週間後の13日に200円を超えている。この背景に何があるのだろうか?

 まずリップル社とSECとの裁判の進展が挙げられる。Coinpostなどによれば、3月末に裁判へのXRP投資家の参加が認められ、4月に入るとリップル社側が求めた一部証拠書類の密封が認められた。6日には、SECがBTCやETHを証券でないとした理由の説明を求めるリップル社の要求が認められ、9日には、SECが求めたガーリングハウスCEOらの個人の財務記録の提出を裁判所が却下した。ビジネス・インサイダーによれば、12日にはガーリングハウスCEOらがSECの提訴を却下する様に申し立てを行っている。こうしたリップル社に有利な展開を好感したことが、XRPの上昇に影響していると考える。

 また米国でのXRP再上場への期待も上昇の背景に挙げられる。3月にジョン・ディートン弁護士が、SECのホルヘ・テンレイロ弁護士が「このケースで証券法第5条の対象となるのは発行者とアフィリエイターで、それはクリス・ラーセン元CEOやガーリングハウスCEOなどの役員達だけだ」としたことを受け、ならばCoinbaseなどSECの提訴後にXRPの取扱を停止した米国の交換所が再上場を始めるのではないかという見方が広まった。先日スイスの交換所LykkeがXRP取扱を再開したこともそうした期待を後押ししている。なお、Cointelegraphなどによれば、リップルコミュニティはゲンスラー新SEC委員長にSECとリップル社との裁判を終わらせるように嘆願する署名活動が行われている。



昨年12月のSECによる提訴で大きく下げたXRPが、上に延べた材料を好感して値を戻していることは首肯できる。しかし、まだ裁判の結果は出ておらず、米国での再上場もはたしていないにもかかわらず、既に昨年の高値を遥かに超えてしまっている。これはどうしたことだろうか。

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松田康生 (まつだやすお)

シニアストラテジスト

東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通
twitterアカウント:@FXcoin_matsuda

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