マトリクス投資法によるビットコイン テクニカル分析
2021-06-08 14:39[ 中村健太郎 ]
暫くはレンジ相場となっていたビットコイン相場は三角持ち合いを形成していたが、足元では下方ブレイクしている。他のツールにおいてもマイナス、若しくはニュートラルの評価となっており、総合スコアは引き続きマイナスとなっている。
マトリクス投資法によるトータルスコアはマイナス4であるため、自己のビットコイン想定投資額の上限の40%をショートポジションにする。(現物取引の場合、ロングポジションがあればスクエアにする。)
【個別ツールごとの分析】
① パターンフォーメーション

三角持ち合いを形成していたが、足元では下方ブレイクしており、下落基調となっている。大台の30,000ドルでサポートされる可能性が高いが、この水準を下抜けすると、さらに下落が加速しそうだ。
② 移動平均線

9日移動平均線と21日移動平均線において、デッドクロスを示現している。9日移動平均線が反転してきているので、売りシグナルはやや弱まっている。
③ 一目均衡表

相場の方向性を示す基準線が横向きとなっているが、下記の条件が出揃い三役逆転の強い売りシグナルを示現している。
<三役逆転の条件>
・転換線<基準線
・ローソク足<雲
・遅行線<ローソク足
④ ボリンジャーバンド

バンド幅が収斂しており、下落相場が一段落した可能性が高い。目先はMidバンドがレジスタンスラインとなりそうだ。
⑤ RSI

足元では33.5とやや売られすぎ水準にはあるが、方向感が出るほどの水準ではない。
【まとめ】
< チャートポイント >
< 個別ツール >

< 総 合 >

中村健太郎 (なかむらけんたろう)
大手総合商社で為替予約・ポジション管理、トレードファイナンス、バックオフィス等、幅広く財務関連業務の経験あり。海外(シンガポール)では、アジア・大洋州地域のコーポレートファイナンスに従事し、2019年10月より現職。